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シスコシステムズは9月25日、OneRepublicのワールドツアーを日本で開催することに伴い、提携する米ライブ・ネーション・エンタテインメントの幹部が来日したことにあわせ、シスコの2020年に向けたスポーツ&エンターテインメントの取り組みについて説明するメディアブリーフィングを開催した。

ライブ・ネーション・エンタテインメントは、イベント・フェスティバルの開催、会場管理、ア-ティストのソーシャルメディアサポート、チケット販売、ブランドとのパートナーシップを主な業務として行っている。

両者は、Wi-Fiのパートナーシップを締結しており、ライブ・ネーション・エンタテインメントではオフィスにおいて、ステージや照明、サウンドのデザインに利用しているほか、イベント会場では、スタッフ用のネットワーク、電子チケット、照明のコントロール、食事、飲み物のオーダー、観客に対するWi-Fiサービスのほか、アーティストのツアーバス内のネットワークにも利用しているという。

シスコシステムズ 専務執行役員 戦略ソリューション・事業開発 兼 東京2020オリンピック・パラリンピック推進本部担当の鈴木和洋氏は、同社の取り組みについて、「スポーツ・エンターテインメントでは、スタジアムやアリーナ会場のIoT化を進めている。米国ではイベントにおける観客のやりたいことが変わってきており、アーティストや選手を観るというところから、Wi-Fi接続、SNSにアップできるかなどが求められており、観戦から参加に変化している。それに応じて、主催者もアリーナ・スタジアムにおける高速なWi-Fiの整備、モバイルアプリの提供、映像をリアルタイムでサイネージやスマホ・タブレットに送ることによる感動体験の提供という方向にニーズが変わってきている。日本は、2012年時点で約5.5兆円だったスポーツビジネスを2025年には15兆円に拡大しようとしているが、これまでのように、大物アーティストを呼ぶ、強いチームにするというだけでなく、イベントの前後を含め、長い感動体験を提供することによって来場者を増やし、広告価値を最大化する方向に変わっていかなければ、15兆円の達成はできない。そのためには、ICTをフル活用してファンの満足度を上げ、それによって収益を伸ばすという良い循環を作っていくことが必要だ」と述べた。

そして、同氏はこの領域における同社の強みとして、大規模会場に特化したWi-Fiを持っている点や、ライブ映像をサイネージやスマホ・タブレットに遅延なく配信できる映像ソリューションを持っている点を挙げた。

また、シスコシステムズ 代表執行役員社長 鈴木みゆき氏は同社のスポーツ・エンターテインメントビジネスについて、「現在IoTが急速に進展しているが、シスコは製造業をはじめとする産業のデジタル変革やスマートシティの構築によって、社会インフラの改革に注力している。そして、もう1つの注力分野がスポーツ・エンターテインメントだ。この領域では、試合やコンサートを観るだけでなく、その場をエンターテインメント空間と捉え、ワクワクする仕掛けや新しいファンサービスを提供することにより、来場者の満足を高めると同時に、収益性の向上に貢献している。日本でもJリーグやプロ野球で、スタジムWi-Fiやスタジアム動画を提供するCisco StadiumVisionの導入が進んでいる。また、ライブ・ネーション・エンタテインメントとパートナーシップによってコンサート運営を支援している。シスコは東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルスポンサーとしてネットワークも提供する。これらを通して、スポーツ・エンターテインメント世界を、より魅力的なものにしていきたい」と語った。