骨密度、調べたことがありますか?【カラダ戦略術 Vol.8】

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自分の体をきちんと知ろう!をテーマに、増田美加(女性医療ジャーナリスト)さんによる連載「カラダケア戦略術」。vol.7&8のテーマは、「骨」。Vol.7では、自分の骨の状態を知るポイントをお届けしました。Vol.8では骨密度をアップする方法について学んでいきます。

骨密度の検査は、こんな女性が行っておきたい検査です。

・食事に無頓着なほうだ・つまずくことが増えた・背が縮んだ気がする・背中や腰に痛みがある・偏食だ・極端なダイエット経験がある・生理不順が長い間あった・卵巣機能に問題がある・若いころから運動不足気味だ

背中や腰の痛みで動作がぎこちない、腰痛はあるがレントゲン検査では異常がない、掃除や洗濯物を干すのがつらい、息切れしやすい...なども要注意の症状です。骨粗鬆症の可能性があります。骨粗鬆症が怖いのは、もろくなった骨は、体の重みが加わるだけで潰れて圧迫骨折を起こすことです。圧迫骨折が起きていても、痛みを伴わない場合もあります。特に、40歳以降になったら、骨密度測定を定期的に行うことが重要です。
腰椎と大腿骨頸部の骨から減っていきます
圧迫骨折が起こりやすいのは、腰椎と大腿骨頸部の骨です。過激なダイエット経験がある人は、大腿骨頸部の骨密度から減ってきます。寝たきりのいちばんの原因が大腿骨頸部の骨折と言われています。骨密度は、20代女性の正常な骨密度を100%として判断します。80%以上の正常範囲に位置していれば問題なしですが、70〜80%だと骨量減少、70%未満で骨粗鬆症です。最終的な骨粗鬆症の診断には、骨密度測定のほかに、レントゲン、血液検査や尿検査による骨代謝マーカーの測定などを組み合わせて、診断します。40歳以上の女性を対象に、5年刻みに骨密度の検診を行う自治体も多くなっています。閉経後になったら、女性は年1回検診を受けることが大切です。
大事な骨密度を増やす方法とは? 
骨粗鬆症は男性でも起こりますが、女性ホルモンの減少が骨密度を低下させるため、女性に多いのが現状です。それだけでなく、遺伝的要因やバランスの悪い食事(極端なダイエット)、運動不足、生活習慣も大きく関係します。 病院では、骨密度を調べて、骨量減少の診断が出たら、すぐに治療と骨折予防を始めます。適切な治療や生活習慣の改善で、骨密度の低下をくい止めることが可能です。病院では、骨形成と骨吸収に関係する「活性型ビタミンD3」、骨形成促進作用のある「ビタミンK2」、更年期症状も併せて治療できる「女性ホルモン剤(エストロゲン)」、骨密度を増やす「ビスフォスフォネート」、エストロゲンと似た作用のある「SERM(サーム)」、骨吸収を抑制し鎮痛作用もある「カルシトニン(注射薬)」などの中から、その人の骨粗鬆症の状態に合わせて、最適なものを選んで治療します。
骨のためには、カルシウムだけではダメなんです!
骨粗鬆症は、"骨の生活習慣病"とも言われています。30代、40代なら、いまから予防に心がけることで、病院で治療を受けなくて済みます。バランスのとれた食事と適度な運動で、骨密度の低下を防ぎ、骨密度の低下を遅らせることが可能です。食事では、カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、ビタミンB群など、骨と筋肉にいい栄養素を積極的に摂りましょう。カルシウムだけ摂っていても実は、ダメなんです。特に、カルシウムとビタミンDは、同時に摂ることで、腸管でのカルシウム吸収率をアップすることができます。カルシウムは1日700〜800mg、ビタミンDは1日10〜20μgが目標です。目安としては、乳製品、小魚、野菜、大豆の中から、1日2種類を組み合わせて摂ることで1日の必要量の約半分が摂取可能になります。また、ビタミンBのサプリメントを使うときは、ビタミンB群(コンプレックス)で摂りましょう。B群の葉酸は、骨質を保つコラーゲンの生成を助けてくれます。