格安SIMサービス・楽天モバイルなどを展開する楽天は26日、プラスワン・マーケティングの格安SIMサービス(MVNO)事業を買収すると発表しました。楽天は2017年11月1日付で事業を引き継ぐ予定で、11月1日以降もサービスの内容および料金は変更せず、ユーザーはこれまで同様に利用できます。

MVNO事業のみ承継、買収額は5億2,000万円

プラスワンは、「FREETEL」ブランドとして、MVNO事業とモバイル端末の自社設計・販売事業を行っています。楽天に引き継がれるのはMVNO事業のみで、事業の承継は会社分割(簡易吸収分割)で行われます。
 
プラスワンの17年3月期の決算では、売上高が100億5,900万円、営業赤字が53億8,800万円で、MVNO事業の売上高は43億2,900万円でした。今回の楽天の買収額は5億2,000万円で、MVNO事業の資産約19億円、負債約31億円も楽天が承継します。楽天によれば、今回の買収が業績に与える影響は軽微としています。
 
楽天は2014年10月にMVNOサービス「楽天モバイル」の提供を開始しており、ICT総研調査のMVNO市場動向調査では、調査に回答したMVNOユーザーが利用しているサービスの1位が楽天モバイルでした。今年8月にはデータ通信最大1Mbps使い放題の新プラン、9月1日からはiPhoneの取り扱い開始を発表しています。
 
プラスワンは今回売却を決定したMVNO事業について、業界で高いシェアを誇る楽天に引き継ぐことで、今後も安定したサービスを長期的に提供できると説明しています。

11月からFREETELユーザーの契約はどうなる?

2017年11月1日をもって楽天に引き継がれる対象となるのは、「FREETEL SIM」(使った分だけ安心プラン、使った分だけ安心プラン 最大20GB、定額プラン、プレミアムバリュープラン 、スマートコミコミプラン、スマートコミコミ+プラン)と、FREETEL SIMに付帯する通話サービス、またヤマダ電機取り扱いの「YAMADA SIM PLUS powered by FREETEL」、ニコニコ動画の会員料が割引となる「ニコニコSIM(仮)powered by FREETEL」です。freetel mobile(フリモバ)やプリペイドSIMは対象外となります。
 
既存のFREETELユーザーについては、11月1日より契約先が楽天となります。契約内容に変更はなく、サービス内容および料金はこれまで通りとなります。また契約先変更のためにユーザーが行う手続きはありません。APN設定の変更についても、現時点では必要ないとしています。
 
サービス提供元会社、個人情報の取り扱い元も同日より楽天となり、同日以降の利用料金の請求も楽天から届く仕組みになります。現在適用中のキャンペーンがある場合は、引き続き適用されます。
 
11月1日までは、実店舗やサービスを含めてFREETELブランドは残りますが、承継以降については今後協議したうえでの決定としており、同日以降にFREETELブランドでの新規契約ができるかなども含めて、現時点では未定です。
 
なおプラスワンは、MVNO事業承継後はモバイル端末事業に注力し、コストパフォーマンスに優れたモバイル端末を国内外へ提供するとしています。ITmediaによると、2017年は国内での新機種を発表していませんが、近日中に新機種を発表する計画とのことです。

 
 
Source:プラスワン・マーケティング, 適時開示情報, 日本経済新聞, ケータイwatch, ITmedia
(asm)