株式投資はリスキーだが丁半博打などではない (4)

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 先に株式投資で資産を形成するには「惚れた企業の中長期投資が有効」と記し、惚れる基準として「長期の営業増益企業」とした。かつ前期まで最長不倒の営業増益企業(ニトリホールディングス、ヤオコー、共に27期)を紹介し、「何故ヤオコーは強いのか」について言及した。

【前回は】株式投資はリスキーだが丁半博打などではない (3)

 現時点まで20期以上連続増益の企業は5社、10期以上で捉えても27社に過ぎない。全上場企業に占める割合は、1%に満たない。企業環境は常に一定などではありえない。27社の過去を振り返っても「雨・風・雪」等々に晒された時期がある。それを「経営力」でかいくぐり、実績を残している。最近では「羹に懲りて膾を吹くようになった」のか、証券会社の営業マンは「自身の相場観・銘柄観」を口にしない。言葉を選ばずに言えば「腑抜けの証券営業マンになど用はない」。だが彼らの使い道はある。例えば「10期以上営業増益を続けている銘柄をスクリーニングして欲しい」と依頼するのだ。稀有の企業は容易に知れる。

 しかし私なら一歩踏み込んで「7-9期連続営業増益の企業をリストアップしてよ」と問う。今どきの証券会社は中小・地場クラスでも、その種の検索システムは有している。「頭と証券会社は使いよう」と言ったら言い過ぎか!?

 だがそのクラスが「1%未満」予備軍であることは事実であり、株式投資で資産作りを考える上で有力候補なのも事実。「社長が『株価を意識した経営』を公言する会社」として取り上げた、例えばフジッコは前期まで8期連続の営業増益組である。

 私は資金がないこともあるが、株式投資絡みの記事を書いたり喋ったりしている手前、自ら株式投資はしていない。だが先のフジッコ然り、正直なところ食指が動く企業(銘柄)はある。自社企画・開発の宝飾品を店舗・ネット販売している4℃ホールディングス(2月期決算)などそんな一社。前期末まで9期連続の営業増益(今期も増益計画)、3年間保有の株価パフォーマンスは62%強。求人・不動産などの一括検索サイトを展開する「じげん」は8期連続組(同)。7期連続組(同)では、「自治体向けサイバー攻撃防御ソフトが伸びている」という時代にフィットした材料もある大塚商会が顔を出している。

 各社とも調査の価値あり、と考える。投資は無論「自己責任」だが、長期連続営業増益という角度から検討銘柄を俎上に乗せる価値はあると確信している。