中国若年層の旅行好きは、世界観光業発展の主要な動力源となると同時に、中国国内経済の立て直しにも一役買っている。米ブルームバーグ(電子版)の報道を引用して参考消息網が伝えた。写真は北京首都国際空港。

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中国若年層の旅行好きは、世界観光業発展の主要な動力源となると同時に、中国国内経済の立て直しにも一役買っている。米ブルームバーグ(電子版)の報道を引用して参考消息網が伝えた。

ブルームバーグのアナリストは、グローバル旅行調査大手フォーカスライトの調査報告を引用し、「中国がグローバル旅行市場で発展を続ける重要な原因として、若年世代の成人を中心とした動力が挙げられる」と指摘した。

同報告によると、中国観光市場の飛躍にともない、中国に約4億人いるミレニアム世代に世界の注目が注がれている。彼らは、航空・ホテル・テーマパーク・カジノ・ツアーなどの各分野における消費の増加を大きく後押ししている。

アナリストが今週発表した報告によると、2015年と比べ、2020年までに海外観光市場全体に占める中国人のシェアは70%に迫り、観光業の発展を促進、交通運輸業やインフラ建設の発展にも一役買うとみられる。フォーカスライトは同社報告書において、「政府の統計データによると、2015年、海外を訪れた中国人観光客は延べ1億2千万人に達した。うち18歳から34歳の年齢層が、同年の中国人海外旅行者の約60%を占めた」と指摘している。

世界最大の人口大国の消費者の可処分所得が増加するにつれ、若年世代は親世代より海外での体験旅行を望み、より遠くの旅行目的地を訪れたいと思うようになり、観光業は猛烈な勢いで発展している。観光業の発展は、スキーリゾートから熱帯地方のホテルまで、ハイエンド製造業から鉄道・航空業まで、その国のさまざまな国内産業の発展を左右する影響力を備えている。そして、このような変化が、経済のモデルチェンジをさらに加速させている。

世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)の統計データによると、2016年、中国観光業は中国のGNP全体の9%を占めた。また、2017年から2027年まで、中国観光業の年平均成長率は、インドや米国などその他の主要経済体を上回り、8%に達すると予想されている。

中国民用航空局によると、夏季旅行のピークだった8月、航空機利用客は8.7%増の延べ5050万人に達した。中国観光研究院は、「今年10月1日から8日までの国慶節(建国記念日、10月1日)大型連休期間に旅行に出かける人は、前年同期比10%増の延べ7億1千万人に達する」と予想している。

ボーイング社は今月、中国の航空機ニーズ予測を上方修正した。2036年までの20年間、中国では新たに7240機の旅客機が必要で、価値総額は約1兆1千億ドル(約123兆円)に相当する。競合のエアバス社も、欧州以外の初の製造工場を中国に建設、ワイドボディ型ジェット機を生産している。中国初の国産大型旅客機を製造する国有企業は今週、航空機730機の新規注文を獲得したと発表した。

政府は、観光業が今後、経済全体においてより大きな役割を発揮すると予測し、政策的補助を加速させている。当局は2020年までに、観光業に対する年間投資額を倍増させ、2兆元(約34兆円)を投じてインフラ建設に運用する計画だ。

アナリストは、「中国観光業の急成長は、中国の消費型経済へのモデルチェンジのための重要な駆動力となる」と指摘している。(提供/人民網日本語版・編集KM)