今シーズンはレンタル先のペルージャでゴールを量産しているハン。しかし、その身勝手な行動がファンを失望させた。 (C) Getty Images

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 イタリア・メディア『メディアゴール』によると、セリエB(2部)のペルージャに所属する北朝鮮代表FWのハン・グァンソンが、現地時間9月24日のイタリア『RAI』のテレビ番組をドタキャンしたようだ。
 
 昨シーズンにカリアリでセリエAデビューを飾ったハン。今シーズンはレンタル移籍したペルージャで開幕から4試合で5得点(得点ランキングでも3位)と大活躍し、第6節終了時点で、セリエB首位に立つペルージャの快進撃を支えている。
 
 これだけの注目を集めれば、メディア露出の機会が増えるのも避けられない。ハンは24日、ペルージャのマッシミリアーノ・サントパードレ会長とRAIの番組「ドメニカ・スポルティーヴァ」に出演することになっていた。
 
 ところが、番組が始まると、サントパードレ会長の隣は空席。同会長は「今夜はひとり(での出演)で申し訳ない」と謝罪した。とっさに司会のリッカルド・クッキ氏がハンの欠席理由を問うと、サントパードレ会長は、「ミラノには来ているんだが、ホテルの部屋に閉じこもっている」として、さらに続けた。
 
「彼は18歳(実際は19歳)で、テレビに出る気がしないと言うんだ。ピッチ以外のことに関して、彼はまだ成長しなければいけない」
 
 つまり、ハンは放送のためにミラノまで来たものの、ドタキャンしたというわけだ。しかし、現在の世界の政治情勢も踏まえれば、このタイミングでハンが出演をしなかったことにあらぬ疑いをかける人は少なくないはずだ。
 
 クッキ氏もそのひとりだったようで、「ハンが来なかったのは北朝鮮の選手だからということはないのか。北朝鮮出身ということが何かあるとか…」と振ったが、サントパードレ会長は、「あちらからの圧力はまったくない」と否定した。
 
「待っていてくれ。ハンは成長しているところで、もう少しすればこういうことに関する態度も変わっていくだろう。彼は外国人で、まだあまりイタリア語も理解できない。それにメディアに出るのがあまり好きじゃないんだ。放送の数時間前になって、私に出たくないと言ってきたんだよ。私も無理だと思ったから、連れてくるのをやめたんだ」
 
 ただ、プロサッカー選手にとって、メディア応対は大事な仕事のひとつという考えもある。元イタリア代表で、ユベントスやインテルで活躍したマルコ・タルデッリ氏は、「サポーターが望んでいるのだから、話をしに来なければいけないということを彼に教える必要がある」と、ハンに苦言を呈している。