(写真=聯合ニュース)羽生結弦の成績について報じる韓国メディア

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絶対王者・羽生結弦が9月22日のオータム・クラシックで今季初戦を迎えた。

羽生は、右ひざに違和感を抱えながらもSPで見事な演技を披露し、自身が持つ世界歴代最高得点を更新する112.72点をマークした。

ただ、一方のフリーではミスが続き、155.52点と失速。結果、羽生は合計268.24点を記録し、2位で大会を終えた。

得点の不足について重ねて強調

惜しくも優勝を逃した羽生の結果については、お隣・韓国でも報じられている。

「最悪のジャンプ、乱調の羽生。シーズン初大会で準優勝」と見出しを打ったのは『聯合ニュース』だ。

記事は、「平昌五輪フィギュア男子シングルの有力な金メダル候補に数えられる日本の羽生結弦が、今シーズン初の国際大会で最悪のジャンプを見せるなど乱調の様子で2位に入った」と報道。

フリーの得点結果について「これは自身のフリー最高点である223.20点から67.68点も落ちる点数だ」とし、さらに合計点についても「自身の最高点である330.43点に62.19点も足りない」と重ねて強調した。

記事は、「結局、羽生は、SPで2位に入っていたフェルナンデスに逆転を許し、今シーズン初の国際大会で優勝に失敗した」と締めくくっている。

「平昌五輪での2連覇にも青信号」

厳しい論調だが、それとは対照的に、SPで世界歴代最高得点を更新した時点での報道は、羽生を絶賛するものが多かった。

「“パーフェクトな演技”日本のフィギュアスター羽生、男子世界新記録」(『ノーカットニュース』)、「日本の“フィギュア天才”羽生、男子シングル・ショートで世界新記録達成」(『ニュース1』)、「日本の男子フィギュア羽生、4回転ジャンプ完璧、またもや世界新」(『スポーツ京郷』)といった具合だ。

『スポーツソウル』は「羽生結弦、男子シングル・ショートプログラム世界新記録樹立…112.72点」と題した記事で、「カナダ・トロントで練習中の羽生は、オータム・クラシックで今シーズン初となる演技を披露したが、ショートプログラムで満足のいく点数を上げた」と綴っている。

そして、「去る3月のISUフィギュア世界選手権で優勝した彼は、この日、世界新記録をたたき出して気分よくスタートを切った」と称賛。

「来年2月の平昌五輪での(五輪)2連覇にも青信号が灯った」とまで評価している。

「放射能を吸いすぎたのか」

このように、メディアは羽生の結果によって手のひらを反しているようにも思えるが、ネット民たちの反応も同様だ。

羽生が世界新記録を更新した際には「羽生おめでとう」「日本が羨ましい」「やっぱ日本はすごいな」といったコメントが並んでいたが、2位で大会を終えた後には、「日本式、ロシア式のフィギュアはもう限界だな」「こう見ると、やはりキム・ヨナはすごかった」「優勝した選手の記事を書いてやれよ」などの意見が寄せられている。

中には、「放射能を吸いすぎたのか」というコメントまであった。

ネット民たちの反応は過敏にも見えるが、それは、韓国の男子フィギュアがいまだ出場権を1席も獲得できておらず、男子フィギュアに関してナーバスになっているからだろうか。

いずれにしても、羽生の動向については、韓国でも関心が高いことは間違いない。
(参考記事:韓国でも有名な羽生結弦、別名「ウセンキョルヒョン」とはどんな意味?

平昌五輪では、羽生を見つめる韓国の視線にも注目したいところだ。

(文=李 仁守)