現在“女子大”にはどのような存在意義があるのでしょうか

写真拡大

女性の社会進出と共に歴史を重ねてきた“女子大”。一昔前だと生徒たちは“高嶺の花”などと捉えられ、合コンなどでちやほやされた人も多いのはないでしょうか。しかし昨今の女子大事情は、昔と比べいささかシビアになっているようです。

■ 最高峰の女子大が偏差値ダウン

9月11日に「ダイヤモンド・オンライン」で公開された記事によると、1992年には偏差値74だった津田塾大学の学芸学部が、2017年には65に下落。私立女子大の最高峰と言われた津田塾大学が、「MARCH」レベルの偏差値になってしまったと掲載していました。

その他「東京女子大学」「聖心女子大学」「日本女子大学」といった名門も軒並み偏差値ダウン。「偏差値=大学の質」という訳ではないのですが、この数字に世間からは「女子大の需要がなくなって来たのでは?」「“津田マフィア”って言葉はもう死語なのかも」という声が上がっています。

理由としては、「やっぱり共学を選ぶ女子が増えてきたんだろうか」との声もあるように、女子大の需要の変化がある模様。「ダイヤモンド・オンライン」の記事では、昨今の大学在籍者数の増加に触れながら「市場は拡大したのになぜ凋落したのか。受験者からのニーズが広がらなかったのである」と分析していました。

■ “女子大”の存在意義は?

記事を読んだ人からは、「日本での“女子大”の役割は終わった」という意見もちらほら。例えば津田塾大学の場合、1900年に津田梅子が「男性と協力して対等に力を発揮できる、自立した女性の育成」を目指して設立(旧女子英学塾)。まだまだ男女間に教育格差があった日本に、本格的な高等教育をもたらしています。

しかし現在では女子禁制の“男子大学”があるわけでもなく、ただでさえ大学の“共学化”の波が顕著に。そのため“女子大”の存在意義そのものを疑問に思う人も少なくありません。2015年には、男性の入学を認めない女子大は“違憲”だと提訴する人まで現れ話題になりました。

共学化の波が来ている昨今、女子大に通うメリットにはどんなものがあるのでしょうか。ネット上では「外見とか気にしないで勉強に集中できるしおススメ。忙しい時とかノーメイクで通ってる」「女子大ってなんか校舎が綺麗だよね」「女性一人一人の個性を大切にしてくれる学校が多いし、女子大にしかできないことってたくさんあると思う」との声が上がっています。

ちなみに2008年には「21世紀に生きる女子大学」というシンポジウムが開催されました。同シンポジウムを取り上げた「朝日新聞デジタル」の記事によると、当時の「津田塾大学」学長・飯野正子は「男性の役割を女性が果たさなければならず、意思決定に携わる機会が多い」と女子大の特色についてコメント。元「東京女子大学」学長・湊晶子も「18〜22歳の時に男性が近くにいると、どうしても頼ってしまう。女性しかいない環境なら自然に決断力が身につく」と語っていたようです。

今後女子大が日本でどのような役割を担っていくのか、注目していきたいですね。