バイエルンに移籍したルディの後継者として期待を集めるガイガー。ナーゲルスマン監督もそのポテンシャルを高く評価する。(C)Getty Images

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 現地時間9月23日のブンデスリーガ6節で3位ホッフェンハイムは、ホームで6位シャルケに2-0で勝利。上位同士が激突したこの注目の一戦で強烈なインパクトを放ったのが、19歳の司令塔デニス・ガイガーだ。
 
 4-1-3-2システムのトップ下で先発したガイガーは、0-0で迎えた13分にさっそく大仕事をやってのける。左サイドを突破したスティーブン・ツバーのパスを受けると、ペナルティーエリア手前の位置から右足を一閃。狙い澄ましたグラウンダーのシュートをゴール左隅に突き刺さした。
 
 その後はアンカーのケビン・フォクトをサポートしつつ、長短のパスでアタッカー陣を巧みにコントロール。10代とは思えない落ち着き払ったプレーで、チームに安定感をもたらした。
 
 勝利に大きく貢献したガイガーを、ドイツ・メディアはこぞって絶賛。『キッカー』誌はチーム最高点となる「1.5」(1が最高、6が最低)をつけて6節のベスト11に選出すれば、『ビルト』紙も「悪魔のヴァイオリニスト」とそのパフォーマンスを手放しで称えた。
 
 1998年生まれのガイガーは、ドイツ西部のモスバッハ出身。09年にホッフェンハイムの下部組織に入団し、先発に大抜擢された今シーズンのブレーメンとの開幕戦でトップデビューを飾った。U-15からドイツの各年代の代表に選出されたエリートでもあり、今年7月に開催されたU-19欧州選手権では主力として活躍した。
 
 シャルケ戦はトップ下でプレーしたが、本職はセントラルMF。ホッフェンハイムでは今夏にバイエルンに移籍したセバスティアン・ルディの後継者として期待を集めている。今シーズンは主将のオイゲン・ポランスキを押しのけて、ここまで5試合に出場。レギュラーの座を手中に収めつつある。
 
「ミスを決して恐れないし、どんなときもボールを要求する。彼はすでに重要な選手だし、今後もそうあり続けるだろう」
 
 ユリアン・ナーゲルスマン監督もそう賛辞の言葉を送るガイガー。ドイツの次代を担うこの新星の名前を覚えておいて損はないはずだ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部