「改革と保守で新しい勢力をつくる」と話す「希望の党」を立ち上げた小池都知事。では、新党の立ち位置はどこに置くのか、与党なのか、野党なのか。実際に来月(2017年10月)22日の衆院選の票のゆくえはどうなるのか――。

当初、小池都知事は「国政には深く関与しない」との考えを示し、若狭勝衆院議員が新党を視野に入れ政治塾を立ち上げても「国政は若狭さんに一任している」と話していた。

ところが、民進党を離れた細野豪志・元環境相と連携したもののパッとした構想力、発信力が一向に出てこないうえ、新党参加に名乗りを上げて民進党を離党する議員が相次ぎ、「第二民進党」と揶揄されるしまつ。

小池知知事の周辺によると、「このまま任せていてはダメになる」と自らが「リセットし、直接絡む」ことに踏み込んだと言う。

政治評論家の田崎史郎氏は「リセットという言葉を辞書で引くと『全てを元に戻す、すべてを断ち切ること』とある。(若狭・細野の)両人は断ち切られたんですよ。厳しいですね」という。

おそらく、細野・元環境相が全面に出るなどで『第二民進党』と言われるのを嫌ったのだろう。その民進党の前原誠司代表は小池新党に対し明確な反応を示していない。

一方、共産党の志位和夫委員長は小池新党を「自民党の補完勢力、野党にカウントはできない」と明言。小池新党が野党と共闘することはなさそうだ。

民進党に深刻な影響

さて、来るべき衆院選で小池旋風が巻き起こった場合、どこの票を食いつぶすのか。自民党票か、野党票か?

田崎氏は『自民党票も食われるが、より多くは野党の票が食われる。とくに民進党は深刻だろう」と見る。

そんな状況を見越してか、25日には民進党の松原仁・元国家公安委員長(衆院比例東京)が離党届を提出し、小池新党に参加する意向を明かした。さらに柿沢未途衆院議員(東京15区)も離党する考えを示した。