内覧会に登場した草間彌生

写真拡大

 前衛芸術家 草間彌生の美術館「草間彌生美術館」が9月26日、開館記念展覧会の関係者向け内覧会を開催した。一般財団法人草間彌生記念芸術財団が運営する同美術館は、10月1日に東京・新宿弁天町に開館する。内覧会には草間彌生本人が登場し、自身の名を冠した美術館の開館に込めた思いを明かした。
 東京・早稲田駅近くの外苑東通り沿いにオープンする草間彌生美術館は、1階が受付とショップ、2〜4階がギャラリー、5階が資料閲覧スペースおよび屋上ギャラリーとして構成。美術館の設計は久米設計が手掛け、白い壁で囲まれた展示室は自然光に導かれるように螺旋状に連なっており、来場者は館内を移動しながら作品をさまざまな角度や高さから鑑賞できる作りとなっている。
 10月1日から来年2月25日までは最新絵画シリーズ「わが永遠の魂」を中心に構成する開館記念展「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」を開催。2階ギャラリーではモノクロドローイングのシリーズ「愛はとこしえ」27点、3階ギャラリーではカラフルな最新絵画シリーズ「わが永遠の魂」16点、4階ギャラリーでは新作ミラールーム「無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく」のインスタレーション、5階屋上ギャラリーでは新作立体作品「Starry Pumpkin」が展示される。
 内覧会に登場した草間彌生は、"最愛なる人類へ捧げる愛を込めたメッセージ "を全文音読。「私の終生の念願であった草間彌生美術館を建て、みなさまに作品を見ていただきたいという心からの希望が達せられました。これは私の生涯における最大の感激であります。みなさん、この草間彌生美術館に込めた思想や、すべての最愛なる人類へ捧げる愛を込めたわたしの一生と、生涯を通してきた芸術への努力の真情を見て、感じ取って頂ければこれに勝る喜びはありません」と挨拶し、「私の人生の足跡、世界のいろいろな場所で闘い、その時代の中で生み出してきた私の作品、芸術活動を深く高くみなさまに昇華してほしい。私の愛する人々や、世界平和を望むすべての人々へ、畏敬の念をより一層込めて私は人生のおしまいの日までこれからも闘い続けます。あなたたちの志によって私を鼓舞して頂きたい。その強い願いをあなたたちに伝えたいと思いこの美術館を建てました。私の愛する美術館を是非あなたも最大の愛をもって一生愛して頂きたいと思っております。みなさんよろしくお願い致します」(一部抜粋)と読み上げた。
 今後は年2回の展覧会に加えて講演会などを催し、草間が作品を通じて訴えてきた「世界平和」と「人間愛」というメッセージを世界に発信。老若男女が現代美術に慣れ親しむことができるような美術館を目指すという。