もし愛犬が病気だと解ったら

どんなに愛犬の健康に気をかけていてもいつかは私達飼い主よりも早く老い、そして病気はやってきます。その病気が治る見込みが無かった場合、その時私達飼い主は愛犬の為にいくつかの選択をしなくてはいけません。その時になって焦って考えるのではなく、元気なうちから家族で考え後悔のない選択をしてほしいと思います。

治療をどこまで行うか。

もし愛犬が癌や難しい病気だった場合、何処まで治療を行うかは飼い主さんの選択によって変わってきます。手術や抗がん剤・放射線治療など動物医療も今は人並みに進んできています。何処までの治療を行う事が愛犬にとって良いのか。しっかり考えてほしいと思います。最先端の治療をしてあげる事は完治する可能性もあります。完治が難しくても病気を抑制し、少しでも長く一緒に過ごす事が出来ます。ただストレスに弱い性格の子や高齢の子に入院をして手術や抗がん剤治療・放射線治療をする事が、果たしていい事なのかは解りません。副作用で苦しむ事もあると思います。その子にあった治療法があると思うので、その点についても動物病院で相談して決めて下さい。決して勧められるがままに治療に進まないで下さい。飼い主さん自身が納得して決めなければ、必ず後悔が残ります。

愛犬の看病と仕事

治療をすると決めた日から、たくさんの投薬や検査を行わなくてはいけません。一度薬を与え始めると「これを飲まさないといけない」「検査に行かないと」普段の生活は一変します。普段仕事や家事で忙しい毎日を過ごしている飼い主さんにとって、突然の愛犬の病気は精神的にも肉体的にも厳しくなります。病気になると普段出来ていた事も出来なくなります。元気な時は散歩に行って、ご飯とお水をあげて仕事に行っていた毎日から、食欲が落ちてご飯を食べなかったり、お薬を飲まなかったり、散歩で歩けなくなったり、トイレが間に合わず汚してしまう事もあります。休みの日は動物病院で検査に連れて行かなければいけなくなりますし、調子が悪くなれば入院や通院をしなければいけなくなります。仕事どころではなくなります。愛犬をとるか仕事をとるか。今の時代働く環境にもよると思いますが、愛犬の為に仕事を休む事は難しいと思います。厳しいかもしれませんが、病気になるという事はそういう事です。

愛犬をどう看取るか。

どんなに治療して頑張っても病気に勝てない時がきます。その時病気の愛犬の為に何をしてあげればいいか考えてほしいと思います。弱っていく姿をみるのは本当に辛い事です。苦しむ姿が見てられず、安楽死を選ぶ飼い主さんもいます。確かにそれも選択の1つだと思います。
私も以前愛犬の看病をしていた時、動物病院でお話した飼い主さんに「こんなに苦しんでるのにかわいそう。安楽死してあげた方がいい」と言われました。確かに介護の間悩んだ事もありましたが、まだ愛犬が生きたいという目をしていたし、私もまだお別れをしたくはありませんでした。私は最後まで看取りましたが、言われた時はショックでした。周りからみれば苦しんでるのに可哀想にみえていた事。「まだお別れをしたくないのは私のエゴでは?」
そう思うこともありました。でも私は最後まで看取ることを決めました。その事に後悔はありません。
何を言われても周りは関係ありません。愛犬をもっとも愛しているのは私達飼い主です。正解はありません。言葉を話せない愛犬に代わり、飼い主としての選択をしてあげて下さい。大好きで信頼している飼い主さんが決めた事を愛犬はきっと理解し受け入れてくれます。

最後に

犬を飼う選択をした時から、最後の見送り方までたくさんの選択をしなくてはいけません。飼い主になるという事は、とても責任重大です。命を預かるという事を忘れないでいてほしいです。まだまだ若いから先の話ではなく、病気は突然やってきます。それに年をとるとはあっという間です。今からどうするべきか家族で話し合い、後悔のないよう選択して下さい。