今回のビジネス女子マナーは、食品関連会社勤務の藤代みゆきさん(仮名・27歳)からの相談です。

「同僚の男性との関係についての相談です。部署のフロアが近くなったことから少し親しくなり、彼からデートに誘われるようになったんです。プライベートで話をすることが増え、だんだんと彼に好意を持つようになりました。

そうしたら、私の同期の女性から、部署の飲み会のあとにその彼の家に泊まったという衝撃の告白を受けました。その子が、“彼と付き合うかもしれない”と言っていたので本人を問い詰めたところ、“酔った勢いだった、好きというわけではない”と謝られてしまいました。

私は彼の彼女でもないですし、とやかく言う立場ではありません。でも、どうにももやもやしてしまいます。

今後、私はこのふたりとどのように付き合っていけばいいのでしょうか」

前回に引き続き、職場の三角関係についての相談です。自分に好意を持ってくれていると思っていた社内の男性が、同期の他の女性と関係を持ってしまった。彼に対しても、その彼女に対してもどう接していいのかわからなくなってしまった相談者さん。

働く女性として、今後、ふたりとはどう付き合うのが賢い方法なのでしょうか。鈴木真理子先生に聞いてみましょう。

☆☆☆

 社内恋愛でトラブルを起こす人は出世しない

相談者さんが付き合おうかと思っていた彼が酔っ払ってお手付きし、同期の女性は嬉しくて自慢してきたわけですね。相談者さんは、身持ちのゆるい同期の女性と、その彼、どちらに腹が立ちますか? 

同期の女性は、あなたと彼がデートをしていたことを知っていたのかもしれませんね。それで嫉妬したのかもしれません。でも、本当に彼のことが好きだったのかもしれない。それは、想像の域を出ません。わかりませんよね。

でも、彼があなたにアプローチしてきたということは事実で、彼女と……なことも事実なのでしょう。そう考えると、その男性に対して、自分にもちょっかいだしてきたくせに何よ!って頭にきませんか? 

たとえ酔っていたとはいえ、無計画に行動する彼とは、恋愛に発展しないほうが無難だと思います。今後、たとえば来期にかわいい新入社員でもやってきたら、その彼女にも同じことをする可能性が高いと思うからです。

オフィスは仕事をするところです。そして、同僚はビジネスパートナーです。なのに、彼は異性を性の対象としか見ていない可能性もあります。公私混同もはなはだしいといえます。

職場の同僚の女性を自宅に泊めるという行為は論外です。しかも、(あくまでも本人曰く、ですが)好きでもない女性と関係をもってしまうのですから、この先が思いやられますね。

社内恋愛がダメとはいいません。1日の間で、いちばん長く過ごす場所が職場です。人間関係が密になることもあるでしょう。しかし、社内恋愛でトラブルを起こす人に出世する人はいません。そういう人は、仕事をしていく上でも信用できないからです。

これからはビジネスライクなお付き合いを

今後、ふたりとどう接していけばいいか、という質問ですが、仕事で関係がある以上、縁をきるわけにはいきませんね。でも、仕事以上に関わる必要はないでしょう。どちらともビジネスライクに付き合っていくのがよいと思います。

同期ということですから、仲間内で集まることもあるかもしれません。そういうときには、メンバーの一員として参加するとしても、個人的に会ったり、ふたりでランチをする、というような関係からは距離を置いたほうがあなたのためと思います。彼らと一緒にいる限り、今回の話を思い出してしまい、ひとりで怒るのもバカらしいですから。

付き合う前に彼の恋愛スタイルがわかってよかったと思いましょう。



■賢人のまとめ
公私混同がはなはだしい人は、出世もしませんし、あなたのキャリアも妨げます。距離をおき、ビジネスライクに付き合うのが賢女のマナーです。

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

(株)ヴィタミンMサイトhttp://www.vitaminm.jp/