プレジデント 2017年10月16日号発売中!特集は「ヤバすぎる『法律』の常識」です

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■「すみませんと謝った」=「痴漢を認めた」

「やめてください!」混んでいる電車の中で、見知らぬ女性からこう言われたら、あなたならどうしますか?

多くの人は、うっかり足でも踏んでしまったのかなと思って、なんとなく「あ、すみません……」と言ってしまうのではないでしょうか。実はこれが命取り。「すみませんと謝った=痴漢を認めた」と誤解され、痴漢の加害者として現行犯逮捕されてしまうことが多いのだそうです。

もちろん身に覚えのないことですから、その場で「私はやってません」と言うはずです。でも女性の側も相当の覚悟で声を上げていますから、そう簡単にあなたの言うことを信じないでしょう。

当然、周囲の目も気になりますから、「次の駅で電車を降りて、駅員さんの前で話しましょう」という女性の提案に、「話せば分かるだろう」と思い、言われるままホームに降りてしまいますよね。そうなったら最後、真犯人を見ていた証人でも現れないかぎり、30分も経たないうちに警察に連行されてしまいます。被害者の女性とろくに話はできないし、味方になってくれるはずの駅員も話を聞いてはくれません。

では、痴漢だと誤解されたとき、どうしたらいいのでしょうか。数多くのえん罪事件を担当する弁護士の坂根真也先生に聞いてきました。初動ポイントは3つ。

1. 「すみません」ではなく、「どうしたのですか?」と言う。
2. 「どうして自分が犯人だと思ったのか」女性に聞く。
3. その証言をスマホで録音しておく。

■DNA鑑定は「無実」を証明してくれない

人の記憶は非常にあいまいです。時間が経つにつれ、被害者の女性の証言が変わってしまう可能性もあります。女性の記憶が最も新しいうちに、「どういう状況だったのか」を録音しておくことが、後々、嫌疑を晴らす際にとても役に立つそうです。

とはいえ、一度痴漢だと疑われたら無実を証明するのはかなり難しいこと。DNA鑑定や微物検査で何も証拠が出なかったとしても、それは「やっていないこと」の証明にはならないそうで、証拠不十分で不起訴になるのがせいぜいだとか。不起訴になるまでの精神的苦痛、弁護士費用、会社や仕事への影響、家族の心配……。痴漢に間違われた人の負担は計り知れません。

痴漢えん罪を免れるために一番いいのは、「痴漢だと疑われないこと」だと坂根先生は言います。そのために「腕を組んでおく」「両手でつり革につかまる」などさまざまな方法が巷で言われていますが、それだとひじが女性の胸に当たって痴漢と間違われることもあり、完璧とはいえません。そこで、坂根先生自身も実践している“とっておきの方法”があります。それは……。ぜひ誌面をご覧ください。

最新号の特集は『ヤバすぎる「法律」の常識』。痴漢えん罪から逃れるための法律知識だけでなく、「パワハラと熱血指導のボーダーライン」「所得節税のうまい手」「払う必要のない残業代と払うべき残業代の違い」「政治家への寄付ルール」「隠し通せる銀行口座」など、知らないと損をする法律の最新ニュースが満載です。ぜひ、お手にとってご覧ください。きっとお役に立てるはずです。

(プレジデント編集部 高嶋 ちほ子)