元サッカー日本代表の監督である岡田武史氏は、2012−2013シーズンにかけて中国スーパーリーグの杭州緑城で指揮を取った。その縁もあり、岡田氏は中国でも広く知られているうえ、杭州緑城の監督を退任した今でも「中国サッカーに真摯に向き合った人物」として、中国で高く評価されている。(イメージ写真提供:123RF)

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 元サッカー日本代表の監督である岡田武史氏は、2012-2013シーズンにかけて中国スーパーリーグの杭州緑城で指揮を取った。その縁もあり、岡田氏は中国でも広く知られているうえ、杭州緑城の監督を退任した今でも「中国サッカーに真摯に向き合った人物」として、中国で高く評価されている。

 岡田氏はこのほど、中国北京市にある日本大使館で講演を行い、中国サッカーの問題として、中国でサッカーに取り組む子どもたちは「金銭面を超える夢」に欠けている傾向にあることを指摘したと紹介した。

 記事は、岡田氏が「中国でサッカーに取り組む子どもたちには『大金を得ること』を超える夢がなく、誰もがサッカーで大金を稼ぐことしか考えていないように見える」との見解を示したことを伝え、だからこそ大金を手にするとモチベーションが低下してしまうのではないかと指摘したことを紹介。さらに、中国の多くのサッカー選手の実力はJリーグでは出場機会すら与えられない水準であるにもかかわらず、中国で驚くほど多額の年棒をもらっていると論じた。

 また、岡田氏が中国でサッカーに親しむ子どもの数が少なすぎると指摘したことを紹介。日本では日本サッカー協会に登録されている18歳以下の選手たちの数は75万人を超えているが、中国は4万2000人ほどしかいないそうだ。中国は日本の10倍以上の人口を抱えていることを考えれば、18歳以下の選手たちの数は750万人以上でなければならないとし、サッカーに親しむ子どもたちが増えてこそ、中国サッカーの発展も実現するとの見方を示したことを伝えた。

 続けて、岡田氏について記事は「中国サッカーを最も深く理解している日本人」であり、同時に今でも中国サッカーの発展に関心を寄せてくれる人物であると指摘。岡田氏が杭州緑城で指揮を取った際は「きっと失望することも数多くあったであろう」と推測し、中国のクラブチームの監督を退任した今でも中国サッカーに関心を寄せる岡田氏の真摯な意見を正面から受け止め、中国サッカーは変わっていかなければならないと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)