中国には多くの外資企業が進出しており、雇用の受け皿として重要な存在となっている。もちろんそのなかには日系企業も含まれているわけだが、日系や韓国系、さらには欧米系の企業など、どの国の資本なのかによって「社風」というのは大きく異なる。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国には多くの外資企業が進出しており、雇用の受け皿として重要な存在となっている。もちろんそのなかには日系企業も含まれているわけだが、日系や韓国系、さらには欧米系の企業など、どの国の資本なのかによって「社風」というのは大きく異なる。

 中国人たちは就職や転職するにあたって、その企業の資本の国籍を重視する傾向にあるようだが、中国メディアの今日頭条は20日、雇用される側の視点で「日系企業は働きやすいか」を考察する記事を掲載し、ある中国人の見解として自分が働いたことのあるという日系企業の事例について紹介している。

 記事はまず、ある中国人が以前に米国系企業で働いていた際、「日系企業は、従業員の能力を尊重せず、時には鼻であしらうことすらする」という話を聞き、日系企業では働くまいと決めたというが、転職の際に日系企業の待遇の良さに引かれ、自分のマネジメント能力の訓練と日系企業がどういったところなのかを知るために、あえて日系企業に転職したことを紹介した。

 続けて、日系企業で働いて分かったこととして、給料はすべて日本人が決めて、中国人には交渉の余地がなく、しかもずっとその地域の最低賃金水準の給料しか支払わないと主張。また、ある仕事をする際、日本人は自分で決定し、仕事を進めていくことができるが、中国人は、良く考えた後もいちいち日本人の許可を得なくてはならず、結果仕事の速度が遅くなり、叱責されることになると主張した。

 ほかにも記事は、「日本人は、表向きは敬意を抱いているように見せるが、本当はまったく中国人のことを意に介していない」と感じると主張。非常に暑い場所で働いている従業員のために扇風機を設置して欲しいとの願いに対して、日本人社員が出した答えは、暑いところで働いてもらっている手当てを出すほうが安いか、それとも扇風機を設置したほうが安いかというものだったようだ。こうした経験を通して、この中国人は日系企業には血も涙もないと感じたことを紹介した。

 記事は一貫して「日系企業は働きにくい」という主張を展開しているが、これに対して中国のネットユーザーからは、「それでも日系企業の待遇は中国企業より良い」、「日系企業は、福利厚生は良いんだが、給料が安い傾向がある」といった意見が寄せられていた。日系企業だからと言ってその待遇を一括りで論じることはできないであろうし、中国企業の労働環境は、記事で酷評を受けた日本企業よりも更に厳しいようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)