治療中の子供たちがイルカと触れ合う(画像は『Inside Edition 2017年9月20日付「Children's Hospital Patients Swim With Dolphins: ‘It Makes You Forget What's Going On’」』のスクリーンショット)

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病を抱え治療を続ける子供たちにとって、入院生活は辛く退屈な日々であるに違いない。しかしこのほど、そんな子供たち7人がイルカと戯れる時間を過ごした。米カリフォルニア州にあるシーワールドからの素敵なニュースを『Inside Edition』『The San Diego Union-Tribune』『ABC 10 News』などが伝えている。

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サンディエゴのシーワールドで9月18日に“ドルフィンとの交流プログラム(Dolphin Interaction Program)” が行われ、小児病院「Rady Children's Hospital」で治療を受ける10歳〜15歳の子供たち7人が招待された。

このプログラムが病院に導入されたのは2007年のことだったという。当時イルカの訓練士をしていたジョーイ=クロウセン・ソトーさんは、23歳の時にがんと診断された。告知直後に治療を始めたものの、最初の診断は誤診で体調が悪化。セカンドオピニオンを求め、出会ったのが小児病院の医師だった。その後、異例の措置で小児病院で治療を受けることになったジョーイさんは退院後、お世話になった同病院への恩返しの意味も含めイルカと子供たちの交流プログラムをスタートさせた。

今年は訓練士ジョージ・ヴィラさんが子供たちとのセッションに挑んだ。ジョージさん自身も12歳の時に糖尿病で1週間以上、小児病院に入院していたという。「入院するのがどんな気持ちかよくわかる」というジョージさんは、今回子供たち7人がイルカとの交流により、束の間の休息を楽しんでもらえるようベストを尽くした。

ジュリアナ・アブラハムさん(14歳)は2年前に再発性の稀な脳腫瘍と診断され、これまでに2度の手術を受けて何週間もの放射線治療をしてきた。一時期は半身麻痺になったこともあったそうだ。辛い治療を経てきたジュリアナさんは「楽しくて目が回りそうな感じになった! 受けている治療のことを忘れさせてくれて、心も体も楽しい時間を過ごせた」と話した。

また、アナスタシー・アブードちゃん(10歳)は4歳の時に大きな銅像が倒れ頭蓋骨を押し潰されるという大事故に遭って以来、聴覚障がいや合併症を抱えている。助かる見込みはないとされていたアナスタシーちゃんだったが、奇跡的にも一命を取り留めた。しかし3か月に一度はMRI検査を受けねばならず、現在もなお長期にわたる治療を受けており、予後は不明だという。今回のイルカとの交流では「イルカがジャンプしている姿が好き。たくさんイルカを見られてすっごく幸せ!」と語った。セッションを見学していた父のニコラスさんは、イルカが娘に与えたインパクトの大きさに驚き「ワクワクと喜びでいっぱいの娘の顔を見れば、とても幸せなのがわかります。写真を撮り足りないぐらいでした」と喜んだ。

病院のスタッフ、カルロス・デルガードさんは「この経験は子供たちにとっていいセラピーとなりました。最初慣れるまでは不安を感じていたようですが、人生最高の経験だったととても喜んでおり、普段、化学療法など辛い治療に専念していることを束の間でも忘れることができたのではと思います」と話している。

30分という短いセッションではあったが、子供たちにとってはイルカに触れたりジャンプの指示を出したり、背ビレにつかまりながら泳いだりしたことは忘れられない経験となり、良きセラピーになったことだろう。大きな心の癒しを得た子供たちの姿に、シーワールドのスポークスマン、デイヴ・クーンツさんも「子供たちの笑顔と心の輝きが見られてとても心が温まりました」と語っている。

画像は『Inside Edition 2017年9月20日付「Children's Hospital Patients Swim With Dolphins: ‘It Makes You Forget What's Going On’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)