新たなSEIMEIの全貌はいまだ見えず!

少し遅くなりましたが、平昌五輪で永久不滅の高みを目指す羽生結弦氏の今季初戦・オータムクラシックの戦いが終わりました。フリープログラム『SEIMEI』では、8つのジャンプのうち6つでミスが出るというグダグダとなり、順位も落として銀メダルとなりましたが、まずは怪我なく初戦を戦い抜けてひと安心。

これからも試合ごとに一喜一憂はつづきますが、結局すべては平昌五輪次第です。そこがよければ全部いいですし、そこが悪ければ今季を含めてこの4季がすべてダメ(だったような気)になります。現役の世界王者にして世界記録保持者である羽生氏は、すでに誰しもが認めるように、そこで金を獲るだけのチカラがある。ならば、今の1試合ずつでは何を喜ぶも、何を落ち込むも、大した意味はないのです。

全日本選手権でそれなりのチカラを出せるかどうか。

五輪のその日、全身全霊のチカラを出せるかどうか。

すべてはそれ次第。

ショートプログラムでの思いがけない世界記録更新に目くらましされたものの、初戦なりの状態・初戦なりのテンションでこの試合に臨み、相応の結果が出ただけです。例年なら「なるほどー」で流すような話です。今からジェットコースターで一喜一憂していたらコッチがもちません。五輪イヤーであっても「なるほどー」で十分です。

↓ハビちゃんと羽生氏で色違い狩衣兄弟みたいになっていて、順位は抜きにして微笑ましい!


光の君と頭中将と言うべきか、あるいは安倍晴明と源博雅と言うべきか!

一番強いライバルが、一番の仲間だというシチュエーション、この設定萌える!

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さて、肝心の新SEIMEI。登場した羽生氏の衣装はSEIMEIおなじみの衣装をベースにアップデートされたもの。大きく変わったのは袖の内側など多数の箇所にさしこまれている金のオビ。金メダルカラーと見ていいでしょう。高貴にして大胆な色主張です。装飾は全体に少な目で、アスリート的に言えば「軽量化」されていそうな印象。肩口の切り込みは短くなったもよう。腕を上げたときに脇の下が見えないのは合理的なような、寂しいような。衣装では手袋がないのは「忘れた」「やめた」「右だけ2つ持ってきた」「なんかベタベタしてた」の四択クイズなんじゃないかなと思っております。

滑り出しのいわゆるSEIMEIポーズは変わりませんが、最初のジャンプへ向かう軌道は2季前のものとは違う様子。この日の演技ではドンという太鼓の音に合わせた振りはいまひとつ不明瞭で、どの動きと合わせているのかは気になるところ。ドンに合わせて何かをやらずにはいられない御仁なので、そこは次戦に期待かなと思います。

最初のジャンプ、予定ではトリプルルッツだったと思われますが、抜けて1回転に。つづくジャンプは右ひざをいたわりながらトリプルループをキレイに決めて、SEIMEIっぽい所作の振りをはさんで次のジャンプへと向かっていきます。2季前は地に潜む邪を封じるように下に向けていた手が、ジャッジ席から観客席の方角へパッと向けられるようになっています。このタイミングで、一回ジャッジも「キャー」ってなるんでしょうね。

3つめのジャンプ、トリプルフリップには採点で「!」がつきました。ただ、これはエッジがアヤしいというよりは、跳び急いだかなという印象。もともとこの位置に入れられていたフリップであり実績は十分ですし、入り方も回転しながら入るというもので回転に身を任せればイン側のエッジに自然に乗るだろうジャンプ。「いつもどおり」なら問題にはならないでしょう。

フライングから入る足換えのコンビネーションスピンは、2季前は最後のアップライトをビールマンスピンの形にしていましたが、今回はやらず。永久に残る五輪用プログラムだと思うと、羽生氏らしい特徴的な要素はなるべく入れておいてほしいという心ですが、最終形はどうなるでしょうか。

激しい戦いを思わせるステップシークエンスにはおなじみのSEIMEIウォークなどもあり、見せ場たっぷり。演技後半に向けて息を整えていきます。そして怒涛のジャンプ構成となった後半。まずはこのパートでおなじみの4回転サルコウ+3回転トゥループのコンボ。ジャンプ後にイーグルで流れる振りとし、ゆったりとした笛の音により合うようになりました。

2季前はトリプルアクセルからのコンボとしていた箇所は、4回転トゥループから始まると思われる4T-1Lo-3Sの三連続ジャンプに。しかし、この日はジャンプが抜けて2T-1Lo-2Sとしてしまいます。つづくジャンプもトゥループの入りで4T単独と思われますが、同じく抜けて2回転に。さらに、そのあとのイーグルから跳ぶトリプルアクセルは、一番得意な鉄板のジャンプでしたが、珍しく転倒となります。前のジャンプからの間が短いうえにイーグルからの入りなので、加速が足りなかったかもしれません。

そして、最後のジャンプは4回転トゥループとします。回転不足なのはまぁこの日の不調を見れば、さもありなんですが、気になるのはこれがリカバリーで跳んだジャンプだということ。抜けがなければ4回転トゥループはすでに2本跳んでいるので、本来はここにはほかのジャンプがこなくてはならない場所。それが何なのか、初戦では謎が残ってしまいました。

その後は、フライングから入る足換えのシットスピン、コレオシークエンス、足換えのコンビネーションスピンとSEIMEIの世界観を存分に舞で表現。最後はドンと手を広げたポーズのあとに、「SEIMEIの世界を閉じて現世に戻る」という、指で封じるポーズを入れ込みました。SEIMEIでありつつ、SEIMEIを超えるものにしっかりと仕上がっているプログラム。ちゃんとできれば、その進化は驚異的な得点になるのは間違いありません。

ちなみに、演技中のジャンプ構成は「3Lz(4Lz想定)、3Lo(4Lo想定)、3F、4S+3T、4T+1Lo+3S、4T、3A+?、?」となります。普通に考えれば最後の2つは、3Aコンボと3A単独で「3A+2T、3A」となるでしょうか。ただ、公開練習では「3A+2T(両手タノ)、3Lz」の形もありましたので、実際見てみるまではよくわかりません。

いずれにせよ、一番最後のジャンプは次のスピンまでの間が短いので、コンボにする余裕はほぼなく、先にコンボ、最後が単独は変わらないでしょう。そう考えると、この構成はかなりリスクを伴うものであることもわかります。最後のジャンプが単独の間である以上、仮にひとつ手前の3Aコンボで今回のような転倒があった場合、コンボを取り返すことはできなくなります。3Aのコケは即コンボ抜けにつながるのです。3Aさんへの絶対的信頼がなければできない構成、痺れますね。

↓ここは変えないでねはちゃんと残したまま、4種5クワド3A2本に対応する構成にアップデート!


個人的にはバトル感がすごく増したように思いました!

魑魅魍魎が出てくるまえに封じるのではなく、出てくるのを待ってボコるタイプのSEIMEIになった感!

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感想(2件)



試合結果はまぁ聞き流す程度として、本人の失敗分析にはなかなか興味深い発言がありました。冒頭のルッツが抜けたあと、次のループを4回転にしようかと一瞬考えたりしてぐじゃぐじゃになり、最終的なまとめとして「やっぱり挑戦しないと、僕らしい演技は絶対できない」という結論にいたっていたことです。チカラを抜くほうがかえって難しい、という自己分析です。

これは、まさに競馬とかでよくあるのですが、気性が激しい馬というのは、得てしてレース開始直後に猛スピードで走ってしまうのです。それを競馬では「かかる」と言います。かかったときは騎手が手綱をひいておさえるのですが、おさえたら後半にスタミナが持つかというと、そうでもないのです。むしろ、騎手の手綱とのケンカで無駄なエネルギーを使ってしまい、後半の伸びを欠いたりするのです。

上手い騎手だと、そういう事態にならないようにあえてほかの馬の後ろにつけて「渋滞」によってチカラをセーブさせたり、逆に馬の気持ちよさを優先して先行逃げ切りに戦略を変えたりします。手綱をひいておさえればいいというものではないのです。

ハニュウユヅル号を乗りこなす羽生結弦騎手には、今回大きな学びがあったのだと思います。「ハニュウユヅル号は、おさえちゃダメ」なんだという。これは大本番に向けての貴重な学びとなったはずです。五輪というのはとりわけ「守り」に入りたくなる舞台です。SPで大きなリードでも築けば、そういう心理になりやすい。

しかし、そこで手綱をひくことは、決してハニュウユヅルにとってプラスではないと、今回改めて確認できたのです。この経験は本番での迷いを消してくれるでしょう。仮に大きなリードを築く局面があっても、あくまでも最高の自分を目指すのだという意志となって。五輪につながるいい学び、いい初戦だったと思います。

↓守るのではなく攻める気持ちでいきましょう!

“Cuteness Lv.80” #KittensSquad

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何となく、レース前に暴れてるほうが走るタイプの馬を思い出しました!