(写真=S-KOREA編集部)

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韓国のとある大学教授の発言が波紋を呼んでいる。元慰安婦たちを侮辱する内容だったからだ。

舞台は韓国の全羅南道にある順天大学。『聨合ニュース』(9月17日付)によると、その教授は去る4月の講義中、元慰安婦についてこう語ったという。

「私が思うに(元慰安婦の)おばあさんたちは十分に理解して行った。OK? その連行された女たちも、もともとその気があったからついていったのだ」

慰安婦の侮辱は禁句

もはや日本でも周知の事実だが、韓国において慰安婦問題は非常にセンシティブな問題だ。

彼女たちは被害者であり、たとえ一人の学者が自らの見解を述べたとしても、慰安婦を侮辱するような主張をすることは社会的に許されていない。
(参考記事:韓国で慰安婦を「売春婦」と主張したらどうなるのか。とある女性教授の“末路”とは

実際に、順天大学教授の「その気があった」という発言は、報道されるや否や大きな波紋を呼んでいる。

韓国メディアは「“慰安婦たちはその気があってついてきた”順天大学教授、講義で侮辱発言騒動」(『朝鮮日報』)、「“慰安婦冒涜”順天大学教授の発言に地域社会の非難沸騰」(『ニュース1』)、「慰安婦妄言の順天大教授は正気か」(『全南日報』)と、強く非難した。

また、順天地域にある37の市民団体も順天大学の正門前で記者会見を開き、侮辱発言をした教授の謝罪と罷免を要求。該当の教授だけでなく、「学生たちが以前から問題提起していたにもかかわらず、5カ月もの間、知らん顔をしていた学校側も疑わしい」と怒りをあらわにしていた。

日本でアメリカで…今も関連活動は盛ん

2015年末の日韓合意によって慰安婦問題は「最終かつ不可逆的に」解決したとされるが、韓国側は「情緒的に」受け入れられないという立場をとっている。

つい最近も、ソウルの路線バス車内に設置された少女像(=慰安婦像)が話題になった。

そのような活動は韓国国内にとどまらず、今夏に韓国の青年が慰安婦問題の広報のために自転車で日本を横断したという報道も記憶に新しい。

さらに9月20日に『聨合ニュース』が伝えたところによると、アメリカ・ジョージア州の少女像がより人目につきやすい場所に移転されたという。

韓国国内だけでなくアメリカにも、慰安婦関連の像や碑がいくつも建てられているのが現実なのだ。

順天大学のパク・チンソン総長は9月19日に声明を発表し、「私たちの大学教授が講義室で行った慰安婦関連の不適切な言動と、各種の人格冒涜的発言によって苦痛を受けた方々に深くお詫びする」と謝罪。

そして「総長直属の真相調査チームを結成して調査を行っている。調査結果が出次第、該当事案について関連規定にしたがって厳重に処理する」とも約束している。

はたして慰安婦を侮辱する発言を行った順天大学教授には、どんな処分が下されるのだろうか。

いずれにしても、今後も慰安婦問題が韓国国内で注目されていくことだけは間違いないだろう。

(文=慎 武宏)