米市場調査会社IDCの最新リポートによると、今年(2017年)、世界で出荷されるウエアラブル機器の数は、 1億2170万台となり、昨年実績の1億440万台から16.6%増加する見通し。

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「腕時計型」のシェアは67%へ

 この市場は今後も、おおむね同様の伸び率(約17.2%)で拡大し、4年後の2021年には2億2950万台と、今年のほぼ2倍に達するとIDCは予測している。

 また、ウエアラブル機器の市場を、機器の種類別で見ると、今年は、米アップルの「Apple Watch」や、米グーグルのOS(基本ソフト)「Android Wear」を搭載する機器に代表されるような「腕時計型」が市場全体の55.4%を占めるという。

 これら腕時計型の出荷台数は、今後年平均23.0%の伸び率で拡大し、2021年には、1億5440万台になる。またウエアラブル機器市場全体に占める腕時計型の比率は、67.3%にまで拡大すると、IDCは予測している。

 アップルは先ごろ、Apple Watchの第3世代モデル「Series 3」を発表し、このシリーズで、セルラー対応(携帯電話通信機能内蔵)モデルを用意した。これにより、今後は近くにiPhoneがなくても電話やネット接続が可能になる。こうしたセルラー対応機能が、ウエアラブル市場の成長要因の1つになるという。

時計メーカーのウエアラブルも急伸

 また、腕時計型のウエアラブル機器には、Apple Watchなどのスマートウオッチとは異なるものもある。こちらは、さまざまな開発企業のアプリを使うことができない「ベーシック型」と呼ばれるもので、多くは従来の腕時計にウエアラブルの機能を組み込んだ製品だ。

 IDCは、ベーシック型の出荷台数が、スマートウオッチのそれを上回る規模で伸びていくと見ている。ベーシック型は時計メーカーやファッションブランドから、多種多様なデザインの機器が発売されるため、スマートウオッチとは異なる顧客層に訴求できるからだという。

腕に装着するタイプが9割占める

 IDCが定義するウエアラブル機器には、この他、フィットネストラッカーのような「リストバンド型」、シャツや帽子などに付ける「衣服型」、ヘッドフォンなどの「イヤウエア型」、めがね型機器などの「アイウエア型」、そして、クリップやストラップなどで体の一部に装着する「モジュラー型」もある。

 このうち、腕時計型に次いで、出荷台数が多いとIDCが見ているのは、リストバンド型。その2021年における世界出荷台数は5130万台。腕時計型とリストバンド型を合わせると、市場全体の9割となる。ウエアラブル機器は、今後もこうした腕に装着するタイプが主流であり続けるという。

 一方で、衣服型とイヤウエア型の2021年における推計出荷台数の比率はそれぞれ5%程度だが、その年平均成長率は、それぞれ42.8%、54.4%と、ほかのどの種類のウエアラブルよりも高いものになると、IDCは分析している。

筆者:小久保 重信