熊本地震で被災した熊本城(熊本市中央区)で復旧作業が行われている様子の写真がツイッター上に投稿され、その姿に驚きの声が上がっている。

天守閣の周りに足場が組まれ、全体がシートに囲まれている。その横では、巨大なクレーン車2台が資材を吊し上げる作業を行っていて......。

天守閣の一部が普通に見られるのは、2019年になる見通し


シートに囲まれた熊本城の天守閣(写真は、sunny@ChiiM5seさん提供)

そんな熊本城の写真が2017年9月22日ごろから、ツイッター上に次々投稿され、まるで高層マンションの建設現場のようだといった指摘が出ている。

熊本市の熊本城総合事務所にJタウンネットが25日に話を聞いたところでは、4月に入ってから、天守閣全体に足場を組んでシートで囲む状態にしていったそうだ。

天守閣には、大きな大天守と小さな小天守が並んであり、「震災復旧のシンボル」として大天守の工事を先に進めている。16年12月に決まった復旧基本方針では、19年には、観光客らが何らかの形で大天守を見られるようにする見通しになっている。シートに囲まれた状態は、このころには解消される予定だそうだ。

9月14日に開かれた復旧基本計画策定委員会では、シミュレーションを行った結果として、21年度には、天守閣の内部も見られるようにする見通しになった。それまでに、石垣の被災度が大きい小天守も復旧を進める。

ただ、月曜日から土曜日までは復旧工事をしているので、いずれの場合も、日曜日と祝日だけに留めたい考えだ。

復旧のシンボルを見てもらうため、透明なシートを使用


まさゆき‏(@lunarium09)さんのツイートより

一方、経済界からは、19年度に熊本市内でラグビーワールドカップや女子ハンドボール世界選手権が開かれるため、もっと早めに天守閣の内部も見られるようにできないかとの意見が出ているという。このことから、熊本城総合事務所では、見学スペースを設置できないか検討したいとしており、10月にも開かれる次回の委員会で示す可能性もあるとした。

とはいえ、天守閣内部の石垣が崩落している状態のため、委員会では、学識経験者らの間で様々な意見が出ており、どこまで実現するかは不透明な部分もあるようだ。

なお、天守閣を囲んだシートは、震災復旧のシンボルを見てもらえるように透明なものを使っているそうだ。

熊本城については、台風15号などによる被害も懸念されたが、総合事務所では、これまで被害は確認されていないとしている。