試合の後、なかなかジャン=ルカ・イッテルの興奮が冷めることはなかった。「ナーバスだったし、全然動けなかったよ。衝撃の連続だったね」無理もない。先日就任したばかりのマルティン・シュミット監督から、バイエルン戦で先発としてはじめてブンデス1部のピッチに立ったのである。

3年前にフランクフルトに在籍する双子ダヴィデ・イッテルと別の道を選び、ヴォルフスブルクへと移籍した左サイドバック。だがこの難しい一戦で、18歳の若武者はうまくタスクをこなしていたといえるだろう。しかも相手はアリエン・ロッベンだったのだ。

試合に記念にユニフォームをもらったという同選手だが、今後も輝かしいキャリアが待っているなどと浮かれる様子は当然ながらない。「これからも練習でハードに取り組んで、日々成長をみせていかないとね」

イッテルが進む道の先駆者としてあげられるのが、マキシミリアン・アーノルドだ。ヴォルフスブルクのユースで育成され、トップチームで主力をつとめるアーノルドは「本当にとにかく素晴らしかったと思う」と称賛。さらに「彼はまだ車の運転免許ももっていないから、今日は送ってあげないといけないんだ。そんな彼が試合ではあれほどのプレーをみせるなんてね」と喜びを見せている。

またアーノルドは、今回起用された理由は、練習での好パフォーマンスによるものとの見方を示しており、「彼には余計なことを考えずに、ただプレーをすることだけ、自分が大切にすることに集中するんだと言ったよ。ただ自分の場合はそうではなかったからね、それはなかなか難しいことだとはわかっているさ」と、2011年11月26日の対アウグスブルク戦を振り返った