長年ESSE編集部では、すっきり収納している「片づけ上手」の家を取材してきました。そこでわかったのは、「片づけ上手は貯め上手である」という事実です。

収納とお金にはどんな関係があるのか? また、どんな収納法がお金を貯めるカギになるのか?ESSE編集部が貯め上手と認めた達人が実践している収納アイデアをご紹介します。定位置決めやラベリングの徹底で、ムダ買いしない貯め体質に

今回取材したのは、整理収納アドバイザーの井上リエさんのお宅のリビングです。作業机とオモチャ収納棚を並べて、仕事中でも子どもの気配が感じられるレイアウトにしているので、壁に向かえば仕事に集中できるのが特徴です。


井上さんのお金にまつわるデータ
・年間の貯金 150万円
・クルマを現金で一括購入
・総貯蓄額350万円

井上さんが暮らすのは、広さ42平米のアパート。二女の誕生で手狭になったのをきっかけに整理収納アドバイザーの資格を取り、家じゅうのものを見直すことにしたそうです。

「以前は家が片づかないのは、収納スペースが少ないせいだと思っていました。でも今は『いるもの』だけを適材適所に配置し、狭くても快適に過ごしています」。収納の勉強をしたことで整理するクセがつき、家計にも好影響が出ました。

「ものの定位置を決めたことで絶対量が把握でき、必要以上に買わなくなったんです。また、ラベリングの工夫で在庫管理が容易になり、きちんと使いきれて、重複買いが減少。以前は7万円だった生活費が、5万円にダウンしました」。さらに最近では、収納の資格を生かして片づけの仕事も始め、家計の収入もアップ。

「生活費は減ったのにもかかわらず、本当に欲しいものを計画的に手に入れているので、今の方が生活も気持ちもラク。楽しく暮らしています」。●シンプル&小型の収納アイテムを選べば、応用が利いて長く使える


オモチャの収納には無印良品のメイクボックスを活用し、棚はカラーボックスを組み合わせて使用しています。「どちらのアイテムもシンプルで、置く場所や入れるものを選ばず、どこでも使えます」。長い目で見て選ぶことが、結果的におトクです。●「欲しいものノート」をつけ、本当に必要なものを明確に


手に入れたいものがあったら、衝動買いする前に、ひとまず商品の写真をノートにペタリとはるのが習慣。「何度も眺めるうちに、本当に必要かどうかが見えてきます」。すぐ飛びつかないことで、ムダ買い防止になります。●作業中のものをボックスにまとめれば、隙間時間で仕事が片づく


仕事の書類や保育園の提出物など、未処理のものは、ひとまとめに箱に入れておき、子どもの手が離れた隙に、チャチャッと片づけます。「ここだけ見ればいいので、すぐ作業にかかれるんです」。●仕事道具はカゴにまとめ、すぐに使えるようスタンバイ


広口のカゴを用意し、ペンや手帳を一括収納。必要なときにサッと取り出せるので、仕事の進行がスムーズに。掃除の際も、カゴごと持ち上げればいいので時間がかからずラクチンだそう。●つるす収納で床置きを防ぎ、掃除の時間をカット


子どものバッグは、フックでつり下げ式に。掃除のときによける手間がなくサッとすみ、すぐ仕事にかかれます。


自分用のバッグは作業机の下に。出かける準備もパパッとすみます。●模様替えは、ものを買わずに布を替えて気分転換


模様替えが好きな井上さんは、布で変化をつけて楽しみます。


アクセントになる布をいくつか持っていれば、雑貨を買いたさなくても雰囲気が一変。


来客時は、テーブルに布をかけておもてなししています。●オモチャは循環式。飽きないから、買いたし不要


リビングに置くオモチャの量を決め、残りは押し入れに。子どもが遊び飽きたら入れ替え、できるだけ買いたさないようにしています。


古いオモチャでも楽しく遊べる「古いオモチャを出すと、しばらく見ていないせいか、子どもの食いつきがすごくって。新鮮な気持ちで楽しめるようです」。●月2回の花購入で、ストレス買いを阻止


花を買うようになって、雑貨のムダ買いがなくなったという井上さん。「花の変化を楽しめるので、雑貨を買っていたときよりも心が満たされる感じ」。花は直売所で約350円で購入し、2週間、家のあちこちで楽しみます。

●教えてくれた人
【井上リエさん】
夫、長女、二女の4人家族。住まいは2DKのアパート。整理収納アドバイザーの資格を取得し、手狭な自宅を整えるうちに、ムダ買いがなくなり、お金が貯まる家計に