電気代は月に500円、水道料金も毎月基本料金のみですんでいるという省エネ生活研究家のアズマカナコさん。東京近郊の古い日本家屋で、冷蔵庫や洗濯機をもたずに家族4人で暮らしています。彼女が今のようなエコな生活を送るきっかけになったのは、子どもの頃から同じ敷地で暮らしていた祖母の影響だそう。夕方になっても極力電気をつけず、水道のすすぎ水を庭の植物にあげていた祖母が大好きだった彼女は、長じて農学部で森林保護や環境について学ぶようになりました。
「勉強するにつれ、祖母がやっていたこととエコが初めてつながって、好きが尊敬に変わりました。人に強要することなく、さりげなく、楽しそうにやっていたから、その影響で私も楽しく取り組んでいます」おばあちゃんが教えてくれた、エネルギーを大切にする知恵

ここではアズマさんが取り入れている、エコな暮らしの知恵を紹介します。●洗濯はお風呂の残り湯を使って手洗い


洗濯はお風呂の残り湯を使って、タライと洗濯板で行うのが日課。「洗濯板を使えば、細かい汚れが目で確認でき、しっかり汚れを落とせます」。ため洗い&ためすすぎで、1回で使う水はわずか15リットルですみます。●ランタンを活用して使う場所だけ明かりをとる


ホームセンターで買ったソーラーランタン。昼間に太陽光で充電しておき、廊下やトイレ、お風呂へとランタンを持って移動。「使う場所だけ明かりをともせば十分」という祖母の考えを実践。基本アンペア数は最低の10Aに設定し、電気代は月約500円です。●太陽の力で水を温める“日向水”をお風呂に利用


タライに水を入れ、庭に出しておけば、太陽熱でぬるま湯に。「お風呂は、春夏はこのお湯だけで十分。冬の寒い時季以外なら、ヤカンで沸かしたお湯をたすだけです」。水道料金は毎月基本料金のみ。●朝にお茶をまとめてつくり魔法ビンで保温する習慣に


「いつものどを渇かせている子どもたち。その都度飲み物をつくっていたら大変だから、夏場は水出しの麦茶、冬場は温かい番茶をまとめて魔法ビンに。ガス代の節約になります。

アズマさんの暮らしをそのままマネすることは、一般の家庭には難しいかもしれません。でも、自分なりに応用しながら、節約術のエッセンスを取り入れることはできそうですね。

●教えてくれた人
【アズマカナコさん】
省エネ生活研究家。夫、長女、長男の4人家族。東京郊外の古い一軒家に住み、環境負荷の少ない生活を送る。近著に『もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活』(主婦の友社刊)など