子どもに「死ぬってどういうこと?」と聞かれたら

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ある日突如として訪れる大切な人との別れ。大人でも呆然としてしまうことだが、そんな時、我が子に「死ぬってどういうこと?」と無邪気に聞かれたら、何と答えればよいのだろうか。
子育ての専門家の意見を聞いてみた。

■「死」を理解できるのは何歳になってから?

一般社団法人子育てカウンセラー協会、角田智子さんによると、死という概念を理解できるようになるのは6〜7歳の頃。

「2〜3歳だと死についてはまだ分からないと思いますが、4〜5歳になると、『死ぬというのは悲しいことなんだ』というのは周りの様子から感じ取れると思うんですよね。ただ、『いつか会えるのではないか』など、誤解が生じやすい年齢でもあります。それに対して、分からないから話さなかったり、ごまかしたりするのではなく、きちんと話をするのはどの年齢のときでも大切です」(角田さん)

自分の身近な人やペットとの別れを経験することもあれば、テレビ番組などで死というものに触れる機会もある。では、どのようにして教えたらよいのだろうか?

■子どもにとってはひとつの学びの機会

死ぬということに対して、「お星様になったんだよ」「天国に行ったんだよ」と比喩などを用いて説明する人もいる。ごまかしているようにも思えるが……。

「『お星様になった』というのは、死んでしまった後の話ですよね。死んだ後のことは、誰にも分りません。分からないことを例え話にするのは、悪いことではないと私は思います。ただ、もう二度と会えないことを事実として教えてあげましょう。大切なのは、今の気持ちを汲み取ってあげることです」(角田さん)

子どもは死という概念を理解するのと同時に、「自分も死ぬのか」「お母さんは死ぬのではないか」と、死に対して不安や恐怖、寂しさを覚えるようになる。その気持ちに寄り添い、共感してあげることが必要なのだという。

「子どもは、寂しいのは自分だけではないんだと安心した後、学ぶ段階に入っていきます。子どもが死について考えることはそんなに多くはありませんので、『死は誰にでも訪れるけど、そのときまでは一緒にいてあげるから大丈夫よ』『だから命って大事なんだよ』と、子どもの存在の大事さを教えてあげる機会にして欲しいなと思います」(角田さん)

特に、幼い頃に別れを経験した子どもは、亡くなった人との関係性が近ければ近いほど、長い間引きずってしまうことがある。しかし、大人になったときに「あのときあの人が支えてくれた」と分かるようになるという。事実は事実として伝えたうえで、孤独に寄り添ってあげることが大切なのだそうだ。

■命の大切さについて学べる絵本2冊

最後に、子どもに死というものを教えるのにおすすめの本を教えてもらった。

「一つは、有名なのでご存じの方も多いと思いますが、『100万回生きたねこ』(講談社)。何度も死んでは生き返ることを繰り返してきたねこが、最後は本当に大切なものに出合うという物語です。読み終わった後に感想を話し合うことで、子どもの想像力を膨らませることができます。もうひとつは、『わすれられないおくりもの』(評論社)。こちらも、人間ではなく動物(アナグマ)を通じて、生きることの大切さに触れている絵本です。自分という存在の大事さについて、学ぶことができると思いますよ」(角田さん)

子どもだけでなく、大人にもぜひ読んで欲しいこの2冊。物語について子どもと語り合って、命について学ぶきっかけにしよう。

なお、「教えて!goo」では「子育て中、または子育てでこれは大変だったなぁと思うことはありますか?」ということで皆さんの回答を募集中だ。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)