他の動物に比べ感情豊かな人間は、泣いたり笑ったり、怒ったりすることで、時には言葉で表すよりもストレートに、相手に感情を伝えることができます。しかし感情をもろに出してしまうと、コミュニケーションがうまく行かなくなることもあります。特に怒りはコミュニケーションの障害となりやすい感情です。そこで今回は大人のたしなみとして知っておくと良い、アンガーマネジメントについてご紹介しましょう。

アメリカ発祥のアンガーマネジメント

怒りの感情をコントロールする方法は、アンガーマネジメントと呼ばれています。アンガーマネジメントは、コミュニケーションをスムーズにする技術としてアメリカで始められました。特にビジネスの場においてアンガーマネジメントの有効性が認められ、アメリカだけでなく日本でも企業研修を行うところが増えているようです。日本では一般社団法人・日本アンガーマネジメント協会が中心となりセミナー等が設けられ、多くの人がアンガーマネジメントを学んでいます。

怒りは嫌な感情ではない

笑いや喜びの感情に比べ、怒りの感情にはネガティブなイメージがあります。怒ったために他人との関係が悪くなり、自己嫌悪に陥ったりすることはよくあることです。しかし怒りとは決して悪いものではなく、時には大きな行動を起こし成功するための原動力となることもあります。メリットもデメリットもある怒りは、完全に消し去ってしまおうとせず、うまく付き合い利用するべき感情です。何事も大切なのはメリハリを持たせることであり、感情に任せて怒り爆発ばかりしていては、社会生活がうまくいかなくなってしまいます。 無駄な怒りは抑えて、必要な時に筋を通して怒るなどのコントロールができれば、怒りの効果を最大限に引き出すことができるようになるでしょう。

怒りをどうやってコントロールするの?

怒りとは何なのでしょうか。一杯のコップがあるとして、そこに悲しみや辛さ、悔しさが溜まっていき、それらが溢れ出た瞬間に現れるのが怒りだとよく表現されます。こうして現れた怒りには穏やかなものから激しいものまで、その程度は様々です。中でも厄介とされる怒りは次の4つです。

1.強度の強い激しい怒り
2.持続性がありいつまでもネチネチと続く怒り
3.頻度が高くしばしば起こる怒り
4.撃性のある危険な怒り

アンガーマネジメントを学ぶことで、怒りが起こる経過、そして起こった後も客観的に自己を見られるようなり、感情コントロールできるようになるといいます。怒りの感情において大切なことは、衝動・思考・行動の3つをコントロールすることとされています。

●衝動

人は怒りを感じると、6秒間の間に怒りのピークが現れます。そのため、この6秒間を我慢することで、自然に怒りおさめることができます。

●思考

相手に対し「この人はこうするべき」という考えでいると、相手がそうしてくれなかった場合にイラっとしてしまいます。でもよく考えてみれば、それが押し付けである場合もあるはず。自分と同じやり方を相手に求めない努力が必要です。

●行動

自分の怒りがどのような状況で起こりやすいのか、どうすれば収まるのかを知っておくと良いでしょう。ノートなどに記録をつけておくと、把握しやすくなります。自分の怒りが理解できるようになれば、自分で対処できる怒りはコントロールし、対処しようがないものは放っておくなどの行動が取れるようになります。

アンガーマネジメントを習得することは、円滑な人間関係を築くことにつながります。会社だけでなく、夫婦間や子供との関係においてもアンガーマネジメントが効果を示すでしょう。アンガーマネジメントに関する書籍やセミナー等がありますので、一度見たり聞いたりしてみるのもいいかもしれませんね。


writer:Akina