バルセロナがついに見つけたD・アウベスの代わり…ネルソン・セメドがやってきた意味

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バルセロナがついにダニエウ・アウベスの代わりを見つけた。昨シーズンの大部分で本職ではないセルジ・ロベルトを起用しながら、3人のDFをとっかえひっかえ、こわごわと使ってきたバルセロナは今夏、右サイドバックのスペシャリストと契約を交わした。その選手であるネルソン・セメドは、目下のところ好調だ。

かねてよりバルセロナは、アーセナルのエクトル・ベジェリンを狙っていたが、ガナーズがバルサのカンテラ出身のスペイン代表SBを手放すことはなく、代わりに、ベンフィカからおよそ3000万ユーロ(約40億円)でセメドを獲得した。

ポルトガル代表セメドはスーペルコパの第2戦、レアル・マドリーとのアウェー戦でデビュー。先発出場ではなかったが、残り40分のところでジェラール・ピケと交代して初めてバルセロナのユニフォームをまとって、公式戦に姿を現した。バルサはディフェンスラインを4バックにして、当初の3-5-2のシステムを明らかに改善している。

その後、23歳の若者はリーガのレアル・ベティス戦、クリーンシートで2−0と勝利した試合でフル出場を果たし、かつてスペインメディアがロナウジーニョに匹敵すると評した素晴らしい足さばきを誇るホアキン・サンチェスを、逆に見事なスキルで打ち負かしたのであった。

さらに、セメドは良いプレーを見せ続けることで、活躍がフロックではないことを証明した。セメドがチームにいるおかげで、バルサが喫した失点は、これまでたったの一つであり、そのエイバル戦で凄まじいゴールラッシュを引き起こしたPKを勝ち取ったのも彼であった。

背後の警戒を怠らず、足元のボールさばきが軽やかで、スピードとフィジカルに強みを持つセメドは、守備的な役割においてアウベス以上に信頼できる選手だ。実際のところ、明らかに逆サイドのジョルディ・アルバが攻撃に向かうシーンは増えている。

「悪くないね」

セメドはチャンピオンズリーグ第1節のユヴェントスに3−0と完勝した後にそう語った。「チームに適応できたと感じている。ここなら簡単なことだけどね。選手が全員ワールドクラスだから、みんな、僕を大いに助けてくれる」と信頼も口にしている。

もちろん、まだ結論を出すには早すぎる。昨シーズンのこの時期、セルジ・ロベルトは、右サイドバックで洗練されたパフォーマンスを見せて大いなる賛辞を受けており、ユヴェントスへ去ったアウベスの代わりの選手を加入させる必要は、バルサにはないと考える専門家もいたのだった。

しかしながら、結局のところロベルトはミッドフィルダーに過ぎなかった。バルサは昨季終盤、CLでパリ・サンジェルマンに0−4と敗れ、さらにユヴェントスに0−3で負けて、ロベルトの馬脚が露呈してしまったのだった(PSGに対しては、バルサが大量得点で記憶に残るどんでん返しをしたのではあるが)。

セメドが本当にアウベスの後継者たる選手なのか、時間が経てばはっきりする。だが、今の段階でも、きわめて前途有望な兆候が見てとれる。これから何年ものあいだ、カンプ・ノウで、自身の地位を確立していくことができるだろう。今後一切、ファンはアウベスを思い出さなくなるはずだ。

文=ベン・ヘイワード/Ben Hayward