この世の全てのものは、陽・陰で成り立っています。男と女、昼と夜、晴れと雨……。多くの人が活動する“太陽が昇っている時間”の裏、つまり夜の時間帯には奇妙な現象が起こるとされています。みなさんは、“夜のしきたり”をご存知ですか? 今回は、占い師の脇田尚揮さんに“夜にしないほうが良いこと”をご紹介いただきます。

文・脇田尚揮

爪を切る…親の死に目に会えない

この言い伝えは、“夜、暗い部屋で爪を切り、手元が狂って怪我をし破傷風で亡くなった人がいた”ことがはじまりのようです。

しかし、わざわざ「親の死に目に会えない」とまで言われるのには、別の理由があるのです。

昔、爪切りは、囲炉裏の前で行うことがほとんどでした。そうすると爪が囲炉裏の火に入って焼け焦げ、その臭いが“人を火葬したときの臭い”に似ていたとのこと。

死を連想させることから、寿命が短くなると噂されたのです。

夜に口笛を吹く…悪魔がやってくる

この言い伝えは、“昔、泥棒たちが夜に盗みをはたらく際に口笛で合図を出し合った”ことがはじまり。“人の中にある悪意=悪魔”と捉えられたのです。

また、神様や精霊・霊魂を呼ぶ夜の儀式で口笛が使われていたそうです。

きちんと修行した人は別として、素人が夜に口笛を吹くと悪いものまで引き寄せてしまっても不思議ではありません。

部屋を真っ暗にして手を叩く…霊が集まってくる

手を叩くという行為は、神聖な行為とされています。あなたも、神社などで「パン、パン」と柏手を打った経験はあるでしょう。手を叩く音で神様をお招きし、お互いを祝福するのです。

これを神聖な場所でなく、自分の部屋でやるとどうでしょう。動物霊などの低級霊や地縛霊が集まってくる恐れがあるのです。

決して、面白半分でやってはいけない行為なのです。もし音が異様に響くなら……、既にすぐそばに来ている可能性があります。

鏡の前でシャンプーをして振り返る…顔を戻したとき鏡に不吉なものが映る

人間は“視覚”が遮断されると、その他の感覚が普段にも増して研ぎ澄まされると言われています。お風呂でシャンプーをしているとき、やたら後ろが気になったり、急にゾワッとしたりした経験がある人もいるのではないでしょうか?

振り返って見ても何もないというのが普通ですが、この行為を鏡の前でしてはいけません。

鏡というのは、霊の通り道となるアイテムなので、顔を再び戻すと……そこには不吉なものが映り込んでいるかもしれません。

夕方は逢魔が時(悪魔と出会う時間)、夜は悪魔の時間と言われているのには理由があります。夕方以降は視界が悪くなり事故や怪我が多いこと、そして夜はついついネガティブなことを考えてしまうことから、そのように言われているのです。

本当にどこかに悪魔が現れているのだとしたら……、なるべくなら障らないのが吉でしょう。

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