トヨタ・カムリといえば、北米市場でセダンのベストセラーとして君臨していますが、一方であまりに一般的すぎて「食パン」とあだ名される存在になっているそうです。

これは商品として圧倒的な信頼を勝ち得ている証ですから、本当に素晴らしいこと。でも「食パン」という立ち位置ですから、トヨタとしては商品企画的にあまり冒険できないところ。

そんな実績の中、トヨタは新型カムリでまさしく「攻めのフルモデルチェンジ」を実施。メカニズムでは、プラットフォームからエンジンに至るまで全てを刷新して低重心化をはかるとともに、デザインも落ち着いたシルエットからアクティブでスポーティなデザインに切り替えてきました。

そして日本市場においても、従来の「大人しい上級HVセダン」という殻を破り、「スポーティ上級HVセダン」という走りを楽しむ新しい姿を提案してきたのです。

ボディは4ドアセダン一本で、クラウン級のサイズまで拡大。新世代アーキテクチャー「TNGA」に全面的に切り替え、低重心プラットフォームと新開発HVシステムで構築。最近のFFセダンではすっかりご無沙汰していた?着座位置の低いドライビングポジションも採用して、持ち前のエコに加え、上質でスポーティな走りを見事に実現しています。

スタイルは、長いボンネットに低く伸びやかなキャビンで構成しており、80年代を知る世代としては、スポーティセダンが帰ってきたという印象。フロントマスクには、横基調のアグレッシブなグリルを採用。また全幅1800mmを超える幅広なシルエットが、スポーティ感を一層強調しています。

新開発HVシステムは、熱効率41%を実現した2.5L直4エンジンに、高回転モーターと6速シーケンシャルシフトマチック付き電気式無段変速機、更にリチウムバッテリーを組合わせて構成。システム最高出力は211psと先代とほぼ同等ながら、低速での押し出し感や加速の伸びは大きく向上。また1.8トンを超える大柄なボディながら、JC08モード燃費は28.4〜33.4km/lをマークしています。

3つのグレードの価格は、廉価版のXが約330万、中間グレードGが約350万、最上級Gレザーパッケージが約420万円で、安全装備のトヨタセーフティセンスPは全車標準装備。

売れ筋はシルバーの金属調グリルで存在感が増すGシリーズで、Gは17インチアルミと本革ステアリング、上質な内装パネルを装備していますが、カーナビはオプションです。最上級のGレザーパッケージは、インパネ一体式専用8インチカーナビと18インチアルミ、レザーシートが標準の贅沢装備となっています。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

第556弾新型カムリのすべて(より深く知りたい方はこちらがオススメ)
http://3a.as-books.jp/books/info.php?no=NMS20170805

攻めの変革、新型カムリは新たな「スポーティ上級HVセダン」を提案!(http://clicccar.com/2017/09/25/514876/)