ダニ・アウベスや指揮官のウナイ・エメリは「済んだ話」と一蹴しているが、カバーニ(左)とネイマール(右)を巡る喧騒はこれからも続いていきそうだ。 (C) Getty Images

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 チームの顔となるスターたちの対立を鎮めようと、パリ・サンジェルマンのナセル・アル・ケライフィ会長は、エディンソン・カバーニにある条件を提示した。しかし、ウルグアイ代表FWはオーナーの申し出を拒絶しているようだ。
 
 現地時間9月17日のリーグ・アン第6節のリヨン戦で、FKやPKのキッカーを巡って口論を繰り広げたカバーニとネイマール。そのやり取りを欧州各メディアはこぞって両者の「対立」と報じている。
 
 そのなかで、パリSGのウナイ・エメリ監督は9月22日、両者の関係悪化を「もう済んだ話」と否定。しかし、肝心のPKキッカーは「決めた」としながらも、その序列を明かすことはしなかった。チームは翌23日の第7節でモンペリエと対戦したが、ネイマールは軽傷で欠場。パリSGは今シーズン初の無得点でスコアレスドローに終わった。
 
 PKキッカーを巡る騒動が、「手打ち」となったかどうかは、ネイマールも出場する試合でPKの場面が訪れなければ分からない。確かなのは、その火種が燻っていると伝えるメディアの報道が後を絶たないことだ。
 
 スペイン紙『エル・パイス』の報道として、『アス』紙や『デイリー・メール』紙が伝えたところによると、アル・ケライフィ会長は、カバーニに「PKキッカーをネイマールに譲るよう」に要請し、その代わりにクラブが100万ユーロ(約1億2800万円)のボーナスを用意するというのだ。
 
 カバーニがリヨン戦でPKを譲らなかったのは、「チーム得点王になれば100万ユーロのボーナスが支払われる」という契約を結んでいるからとも言われている。そのボーナスを別途用意することで、PKを巡る両エースの衝突を回避することが、アル・ケライフィ会長の狙いだった。
 
 しかし、エル・パイス紙によると、カバーニは「金銭が目的ではない」とオファーを固辞。2013年夏の加入以来、長年クラブに貢献し、今や第3キャプテンも務めるウルグアイ代表ストライカーは、自身のPKキッカーへの想いは変えないと主張したという。
 
 一方、今夏の移籍市場でやってきたばかりの新参者であるネイマールだが、カバーニの頑なな態度に怒りが爆発寸前なようだ。エル・パイス紙によれば、パリSGのロッカールームには常に緊張感が漂っているという。しかし、同紙はチームの大半が鳴り物入りで加入した「世界最高額の男」ではなく、カバーニを支持しているとも伝えた。
 
 チームが試合で結果を残し、カバーニとネイマールが公に和解したところを示さない限り、周囲の喧噪は続くに違いない。そうした状況下でパリSGは、9月27日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグで強豪バイエルンと対戦する。