チームの決勝弾に喜び過ぎたマルセリーノに起こった悲劇とは? (C) Getty Images

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 2度もリードを奪いながら追いつかれる緊迫した展開で、試合終了間際に自軍が決勝点を奪えば、チームが歓喜に沸くのは当然だ。それは、指揮官とて例外ではない。ただ、バレンシアの指揮官マルセリーノ・ガルシア・トラルは、少々喜び過ぎてしまったようだ。
 
 現地時間9月24日に行なわれたリーガ・エスパニョーラ第6節、敵地アノエタでレアル・ソシエダと対戦したバレンシアは、26分にロドリゴが先制点を挙げ、55分にはナチョ・ビダルが追加点をマークして前後半でそれぞれリードをマーク。しかし、33分にアリツ・エルストンド、59分にミケル・オジャルサバルにゴールを決められ、同点に追いつかれていた。
 
 しかし、R・ソシエダがイゴール・スベルディア(68分)、バレンシアがジョフレー・コンドグビア(79分)と双方が退場者を出し、10人対10人で迎えるなか、アウェーのバレンシアが貴重な勝ち越しゴールを奪う。85分、スルーパスに反応したゴンサロ・グエデスのアシストから、最後はシモーネ・ザザが決勝点を挙げたのだ。
 
 試合終了5分前に訪れた歓喜のゴールに、当然、マルセリーノ監督も狂喜乱舞した。しかしその際、スペイン人指揮官は左太腿のハムストリングを負傷。足を引きずり、ベンチに座ってからも太腿の激痛に苦悶の表情を浮かべる羽目になったのだ。
 
 マルセリーノはその後もテクニカルエリアに立って指示を出し続け、自軍がそのまま3-2と逃げ切って今シーズン3勝目を挙げるのを気迫で見届けた。スペイン紙『アス』によると、手負いの指揮官は、笑いながら「痛めてしまった」と冗談を交じりにコメントしている。
 
「(記者には)見えないかもしれないが、実は痙攣しているんだ。私も歳をとったということだね。こういう状況は自分でコントロールしなければいけない。怪我をするのが監督である限りはどうってことはない。今後は似たような状況になるのを避けるよ」
 
 6節を終えて首位バルセロナに勝点6差の4位につけるバレンシア。ケガも厭わず(?)にチームの勝利を喜ぶ気概を見せた指揮官の期待に、選手たちは今後も応え続けられるだろうか。