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矢野経済研究所はこのほど、パチンコ関連機器市場に関する調査結果を発表した。それによると、2016年度のパチンコ関連機器(パチンコ機、パチスロ機、周辺設備機器)の市場規模は1兆14億円(メーカー売上金額ベース)となり、前年度比で11.5%(1,299億円)減少した。

○遊技機市場は2年連続1兆円を下回る

パチンコ関連機器市場の約9割を占める遊技機市場をみると、2016年度は同10.2%減の8,821億円と、2012年度以降5カ年度連続で減少し、2年連続で1兆円を下回った。内訳は、パチンコ機が同14.4%減の5,245億円(メーカー売上金額ベース)、パチスロ機が同3.3%減の3,576億円(同ベース)となった。

同社によると、パチンコ機、パチスロ機ともにホールの業績悪化による遊技機への投資意欲の低下、新規出店軒数の減少の影響を強く受けているという。同社は「2018年2月には遊技機の仕様を規定する遊技機規則の改正が予定されており、2017年度以降は2016年度以上に厳しい市場環境になる」と予想している。

2016年度の周辺設備機器の市場規模は1,192億円(同ベース)と、前年度の1,485から億円から大きく縮小した。同社によると、遊技機仕様の変化などからホール業績は依然として低迷し、周辺設備機器の導入契機となる新規出店等も停滞しているという。

調査期間は2017年4月〜8月。パチンコ機メーカー、パチスロ機メーカー、周辺設備機器メーカーなどのパチンコ機・パチスロ機等の遊技機、周辺設備機器を対象に、同社専門研究員による直接面談、電話、e-mailによるヒアリング、文献調査を併用して行われた。