抗議の学生が負傷  両岸交流の音楽イベント開催めぐり衝突/台湾

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(台北 25日 中央社)台北市の台湾大学で24日、両岸(中国大陸と台湾)交流の音楽イベント開催をめぐり、同大学生や独立派、統一派の市民らが衝突し、学生2人が殴られるなどして負傷した。同大学生会によれば、イベント開催のために大学構内の陸上競技場が1週間におよび封鎖され、学生の権利が損なわれた上に、設備が壊されたことに不満を表明するため、一部の学生が個人的に会場に詰め掛け、抗議活動を行ったという。

開催されたのは中国大陸のオーディション番組「中国新歌声」関連のイベントで、上海市海峡両岸交流促進会や上海の芸能事務所などが主催、台北市政府文化局が協力した。

学生や市民は抗議のために会場に大挙し、舞台を占拠。「中国台湾大学になるのを拒否する」などと書いた横断幕を掲げたり、台湾独立旗を振ったりするなどして反発した。

台湾大や学生会によれば、会場となった陸上競技場は8月に開かれたユニバーシアード台北大会のために3700万台湾元(約1億3750万円)をかけて修繕し、国際規格の認証を得ていた。だが、イベントの設営によって穴が開くなど損壊被害を受けた。学生会は、大学側に説明と謝罪を要求。修復の約束と謝罪は得られたものの、会場が貸し出された経緯については説明されていないという。学生会は25日、暴力行為を強く非難し、今後構内で行われるイベントの会場貸し出しについて公開・透明化するよう求めた。

抗議活動を受けて、イベントは終了予定時刻より5時間以上早い午後4時30分すぎに終了した。

(繆宗翰、梁珮綺、許秩維/編集:名切千絵)