竹富島は、石垣島の離島ターミナルから5分で着きます。朝7時25分から夕方18時まで、おおよそ15分に1本、運航しています。運賃は、往復1,140円か、1,150円。事業者により変わります。 

18時の最終便で島に着きました。港で迎えてくれたのは、元住み込みスタッフの女性。島に住む人と結婚して、今は忙しい時のお手伝いをしています。 

友達だったかな?と思うほど親しみやすい笑顔にほっとします。お部屋に入れるのは15時ぐらいだけど、離島だから港へのお迎えは何時でも。ようこそ島へ、と、島の地図、ウェルカムハイビスカスジュース&サーターアンダーギーをいただきました。 

おばあちゃんのおうちに帰ってきた、これから長い夏休みが始まるような自由な気分。 

ごろりと寝ころびたくなる畳。 

 

旅館ですから、ソファセットがあります。畳には、座卓とおざぶとん。 

お部屋に洗面台もあります。 

床の間に、浴衣とタオル。冷蔵庫も完備。 

今日の日没は19時30分ですよ。と教わって、宿に着いてすぐ、先に夕ごはん。食べ終わったら、夕日を見に行きます。 

夕ご飯は、モーイとなまりぶしの和え物、ゴロっと切ったパパヤーと三枚肉の煮込みなど、盛りだくさん。 

三枚肉は、とろとろに柔らかく、あまくて優しい味。パパヤーにも味がしみています。 

アオサのおつゆ、ピリッと香るのは自家製の島のスパイス、ピイヤーシ。お土産にも買えます。 

夕ごはんから戻ると、お布団が敷いてありました。 

夕日の名所、西桟橋まで徒歩10分ほど。途中になごみの塔があります。 

夜と昼の間の、静かな時間。 

着古したTシャツすら美しくみえる白いサンゴの道、石垣、ハイビスカスやゆうな、ブーゲンビリア、低い赤瓦の屋根と青空。箱庭に迷い込んだよう。 

集落のはじ。この先に、夕焼けの海。 

だんだん足が、はやくなる。 

つるつるの海面に夕映えのピンクやオレンジや水色や群青がうつって揺れていました。刻一刻と塗り替えられていくグラデーション。 

見とれていると、今度は星が瞬き始めて、20時すこし前。 

「おひとりですか?」
「はい」
「昨日は、波照間島に行ったら港でおじいさんと仲良くなって、おうちに泊めてもらいました。
僕が一番年下だったので、商店まで泡波を買いに走ったりして、次から次に人が増えて、楽しかった」
居合わせた人と「いい旅を」と言ってわかれる、旅人の時間。 

宿に戻ると、ナイトツアーに行きますか? とお誘いいただきました。5月から10月の、ヤシガニが見られる季節、雨のない星の綺麗な夜に、希望者がいれば開催です。  

島の夜は、人の気配が消えて、自然の気配が濃い。小さな島で、小さな冒険に出かけます。 

道路と藪の境目あたりを、懐中電灯で照らしながら走っていると…… 

「あ! いた!」ひろこさんの大きな声。車を止めて、急ぎます。コンクリートの橋ゲタにいるヤシガニ発見! まだ小さいね。 

ほどなくして、ヤシガニ2匹目! たまごを抱えたメスでした。たまごは海に産むそうです。進むときは、前歩き。逃げるときは後ろ歩き。 

しばらく遊んでくれたけど、藪の中に姿を消しました。「あんなにたくさん抱えていたから、2粒くらい落としていったかもね」。 

暗闇のどこかから、ホウ、ホウと響く鳴き声。この夜のどこかに、フクロウがいるのかな?  

真夜中の誰もいないビーチで車を止めました。懐中電灯をあてると、波打ち際を泳ぐ魚が光ります。あおむけに寝転がったら、満天の星空。 

天の川で泳ぎたい。 

夜空のむこうに光るのは石垣島。大都会に見えます。 

ツアーが終わって、「夜香木知ってる?」とひろこさん。背中を追いかけると、甘い香りがしてきました。
小さな小さな白い花がいっせいに咲き、香る。  

冷たいビールを24時間、売っています。どんどん汗をかくので、酔いません。 

アウトドアリビングもあります。夜風に吹かれて、オリオンビールをプシュっ。プハー。 

高那旅館は、すみずみまで、とても清潔。衛生で表彰されています。お風呂はふたつ。空いているほうを使います。家族で入れる大きさです。 

お風呂に入って、ぐっすり眠って、たっぷり朝ごはん。 

「コーヒー落としてありますからね」。朝食後に、コーヒーとケーキでゆったりしました。 

船の時間まで、おさんぽに出かけました。すぐ隣に郵便局があり便利です。郵便局にはATMもあります。最寄りのレンタサイクルまで、徒歩1分。 

歩いても、歩いても、白い道と青い空。歩き切ったら、海に出ます。 

石垣に這うピィヤーシ。高那旅館のピィヤーシは、自家製です。真っ赤になったら収穫。天日干しでカラッカラになるのに2週間以上。ポキっと折れるくらいになったら粉にします。全部、手づくり。 

竹富島は、みんな優しい。人も 風も 空も。 

声や話し方がとっても優しいひろこさん。忙しい時期に沖縄本島からお手伝いに戻るという息子さんの直樹さん、けいこさん。 

ひろこさんは、手仕事のチーム「クージの会」を立ち上げて、島の植物で民芸品をつくっています。
「昨日、東京にたくさん出荷したばかりよ」。忙しいはずなのに、「暇暇につくっているよ」と手編みのアクリルたわしと、紅型柄のコースターをくれました。
希望者がいたら、手づくり体験もしています。  

宿を始めて、もう70年くらいになります。島で一番古いお宿です。「私の父が、石垣島と竹富島の渡し舟をしていたの」。 

港まで送ってもらい、バイバイ竹富島。 

石垣島につくと、金色の具志堅用高像がガッツポーズでお出迎えしてくれました。 

 

■高那旅館(たかなりょかん)
https://shimayado.jp/inn/13
沖縄県八重山郡竹富町竹富499/港から車で5分
0980-85-2151
和室:朝夕付き8,800円〜 洋室:朝夕付き10,800円〜 コテージ・はなれ:朝夕付き15,000円〜 ※税込※季節変動あり。要問合せ※2名料金

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