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今年も8月から9月にかけ、スマートフォン各メーカーから多数の新製品が発表された。もちろんこの時期に最も注目されたのはiPhone 8とXの発表会だろう。ストリーミング中継されたAppleの発表会は、日本時間の深夜に行われたにもかかわらず多くの日本人が生中継に見入っただろう。

しかしiPhone以外でも興奮と感動を与えてくれる新製品発表会がいくつかあった。筆者は8月末から9月にかけ約1カ月間欧米を回って各社の新製品発表会を取材した。その中でもiPhoneに並ぶ興奮を覚えたのがサムスンのGalaxy Note8の発表会だ。

すでに製品のレビューや発表会のレポートは様々な記事が上がっている。そこで今回はその発表会そのものにスポットをあて、取材の裏側の姿をお伝えしよう。

Galaxy Note8の発表会は8月23日にニューヨークで開催された。会場の受け付け開始時間は10時、発表会の開始は11時から。しかし10時ころに行ったのでは会場の取材しやすい席を確保することはむずかしい。サムスンほどのメーカーとなると、集まる記者の数は数千人にも及ぶ。いい席を取るためには早い時間に会場へ行かねばならないのだ。ちなみにGalaxy Note8の発表会には世界中から1,700名を超える来場者が集まったという。これはGalaxy Noteシリーズでも過去最大とのことだ。

筆者は各メーカーごとに発表会会場へ到着する時間を決めている。サムスンの場合は最も早く、3時間前に到着するようにしている。だが8月23日は若干寝坊したこともあり会場に到着したのは朝7時半、開場の2時間半前だった。ところがこんな時間でもすでにインドネシアの記者が1名、またアメリカのTV局からも1名が並んでいた。

その後は1時間程度、人の数はあまり増えることはなかった。しかし9時を過ぎるとどんどん来場者が集まってきた。自国の記者をまとめてバスで送迎する国もあり、行列はどんどん長くなっていく。並ぶ記者の顔にはこれから発表される新製品への期待からか、興奮した表情が読み取れた。並んでいるうちから取材へのモチベーションも上がっていくのである。

そして10時に開場。中へ入ると朝早くから並んでいた記者を気遣ってか、軽食や飲み物が提供される。しかし食事よりもまずは席の確保が先決である。発表会の行われるホールの中に入ると、そこには広い空間が見えてきた。そのホールを見回しながら、どの席から取材するのが一番かを瞬時に判断して席に座る。ぼやぼやしていると後から来た他の記者にいい席を取られてしまうので、場合によっては殺気立った雰囲気になるほどだ。

発表会の開始までの1時間はちょっとした休憩時間にもなる。しかし新製品への期待を記者仲間たちと話したり、取材機器の準備をしているとあっという間に時間は過ぎていく。11時にカウントダウンがはじまり発表会が開始。スクリーンいっぱいに広がる映像に目も心もいきなり釘付けになる瞬間だ。

この雰囲気は写真や文章ではなかなか伝わりにくいだろう。今回は当日に同じく発表会の取材に参加したジャーナリストのAyano*氏が所々で撮影したビデオを1本にまとめてくれた。発表会が始まる前やプレゼンの一部、そしてタッチ&トライの会場の雰囲気などをぜひ動画で味わってほしい。

さて今回は壁の2面を90度に組み合わせ、さらには床を使うというスクリーンの構成。Galaxy Note8の紹介映像が効果的に流される。特にデュアルカメラとペン機能が売りなだけに、この2つの機能紹介の映像は見ものだ。製品の魅力を高めるために工夫された映像を見ていると、取材していることを忘れて鳥肌が立ってしまうほどだ。もちろんいい製品だからこそ、大々的なプレゼンテーションも効果を発揮するのである。

発表会が終われば続けて実機とのご対面となる。迫力ある映像と説得力のあるプレゼンの後とあってか、製品取材に対してのモチベーションは高まっており、タッチ&トライの会場へ入る足取りも軽い。製品に触れ、写真を撮り、頭の中で記事の構成を組み立てる。発表会の後、最も神経を集中する時間だ。

サムスンほどの大手メーカーのフラッグシップモデルの発表会ともなれば、プレゼンテーションが完璧であるだけではなく、タッチ&トライの端末の数も豊富に用意されている。そして気が付けばタッチ&トライも制限時間一杯まで取材を続け、あとは宿に戻って記事を書くという現実の世界に戻されるのだ。

なお翌日からGalaxy Note8の予約が開始され、ニューヨークの家電店に立ち寄ったシーンもビデオに収められている。現時点でiPhone Xと肩を並べられるほど高い評価を受けているGalaxy Note8。発表会の興奮は製品の出来の良さそのものと言えるのかもしれない。