サウサンプトン吉田、「昨季より良くなった」と守備に手応え 得点力不足が「問題」と指摘

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今季リーグ戦で5試合にフル出場 プレーした試合ではわずか3失点

 サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也は、23日のリーグ第6節マンチェスター・ユナイテッド戦にフル出場したが、チームは0-1で敗れた。

 今季のリーグ戦では第4節のワトフォード戦(0-2)を除く5試合にフル出場。出場したゲームでは3失点と堅守に貢献しているが、6試合でわずか4ゴールという得点力不足について「問題」と指摘している。衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

 吉田は今季のサウサンプトンDF陣で、ひと際存在感を放っている。今季ラツィオから加入したオランダ代表DFヴェスレイ・フートとコンビを組んでいるが、チーム内には熾烈な競争が存在しているという。「本当にタフだということは分かっています。フィルジルはプレミアリーグで、最高のセンターバックの一人ですから」と吉田は語った。

 身長193センチと体格に優れるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクは、2015年夏にセルティックから加入。2シーズンにわたって主力として活躍し、プレミア屈指の実力者との評価を手にしたが、足首の故障に加え、リバプール移籍を強行しようと移籍志願し、クラブから干された。今夏も名門クラブへの移籍話が浮上したが、結局ステップアップは実現せず。それでもベンチ入りし、今季リーグ戦1試合に途中出場している。

 昨季後半戦にレギュラーを務めたイングラン人DFジャック・スティーブンスもベンチに入れないサウサンプトンで、出場機会を手にすることは簡単ではない。

「監督、ファンにとって力強いパフォーマンスを続けていくしかない。チームにとっての結果を手にする。私には、それしかできません。自分自身に集中して、いいプレーをすることですね。ここ数年の経験から、こういうプレッシャーが自分を強くしてくれると確信しています。ジャック・スティーブンスすらスカッドに入れない。サウサンプトンにはとても高い競争があります」

「間違った方向には進んでいない」

 自らの成長を実感している吉田だが、チームはユナイテッドの前に敗れた。「後半はほとんど支配されてしまった。彼らはいくつかのチャンスを作ったが、トップチームと対戦する時、細部が大きな違いを生み出します」と振り返っている。

 ベルギー代表FWロメル・ルカクに決勝点を奪われたシーンでは、左からのクロスが吉田の頭上を越え、ルカクがヘディングシュート。GKが弾いたボールに反応したものの、素早く詰めたルカクの動きを、吉田は後ろで見守るしかなかった。

「大きな代償を払うことになった。受け入れるのは本当に難しいけれど、それが彼らが首位にいる理由。(サウサンプトンは)昨シーズンの終わりからゴールを十分に決めることができていない。それが問題だと思う」

 ゴール欠乏症に陥る現状こそ問題と指摘。「間違いなく、もっと勝負強くなければいけない。守備面では、去年よりもずいぶんと良くなったと思います。間違った方向には進んでいないと思います」と吉田は語っている。サウサンプトンで安定感を示す日本代表DFは、プレミアの舞台で世界レベルを体験し続け、来年のロシアW杯に向けてどこまで進化していけるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images