安倍首相は今日(2017年9月25日)、衆院解散の意向を表明する。「今なら勝てる」という判断があるのは間違いないが、その根拠は、支持率回復と野党の混乱だ。しかし、それでは解散の大義名分にはならない。さて、なんと説明するか。一方で、台風の目「小池新党」も動きが急だ。想定外が多いほど選挙は面白くなる。

今回の解散は、28日(9月)召集の臨時国会の冒頭、所信表明もなしでといわれている。さらに、10月10日公示、22日投票という日程まで「確定」だ。それより遅いと、トランプ大統領訪日に間に合わなくなるからだ。だから「トランプ解散」という人もいる。また、支持率回復は、多分に北朝鮮のミサイルによるから、「北朝鮮解散」と呼ぶ人もいる。

「小池新党」は若狭勝氏のほか、細野豪志・元環境相、長島・元防衛副大臣ら民進党を離党した4人、小池氏に合流の意向を伝えた中山恭子・日本のこころ代表、無所属の行田邦子参院議員(衆院選には出馬せず)、さらに自民の福田峰之・内閣府副大臣が立ち上げメンバーになる。福田氏は「新しい社会に望まれる人材、政治家を輩出する」と自民党を離党する理由を述べた。

また小池百合子氏も、都知事の傍ら新党の共同代表に就く意向で、「知事をしながら国政に関わる例はある」といった。新党名も自身の政治塾「希望の塾」をとって「希望の党」。小池氏の求心力を生かして、立候補者は100人ともいう。

小池新党と民進党の連携は?

これらを受けて、民進党の前原誠司代表は、「(新党は)第2の自民にはならない。第2の民進にはならないと、政権交代を目指すのは、同じ方向性だ」と連携に前向きな意向だ。また共産党との連携についても、「与野党が1対1に持ち込むことが大事だ」と連携を匂わし、共産党の志位委員長もこれに言葉を合わせて選挙協力をいう。自由党、社民党も候補者の一本化を模索している。野党で距離を置いているのは、日本維新の会だけだ。

こうした急激な動きに、自民党内からは「小池が本気で動けば、東京25選挙区のうち半分はやられるんじゃないか」と浮き足立つ向きも、幹部からも「リスク」という言葉が聞かれるようになった。むろん「新党は所詮第2民進党。実行力も実績もない」という声もあるが......選挙ばかりは。開けてみないとわからない。

司会の加藤浩次「今日、解散の表明だと」

手嶋龍一氏(ジャーナリスト)「なぜ今なのか、一般の違和感はあるでしょうね。安倍首相がどんな説明をするか」

日本テレビの青山和弘・官邸キャップは、「若狭さんは、第2民進党とみられるのを嫌った。だから、福田さんの参加は大きい。バラエティーの豊かさをアピールできる」

加藤「でも、バラバラな政党という感じもする」

青山「それはそうだが、まだ追随者はありそう。やはり『勝てそうだから』というのはある。政策理念もはっきりしない中で、流れに乗ろうという動き。どういう政治を目指すのかはこれから問われる」

加藤「100人擁立なんてできるのか。新聞には150人というのもあった」

青山「なかなか難しいとは思うが、候補者を立てないと、比例で票が得られない。といって、立候補者は自分でお金を出すことになるので、難航はしている。ただ、今勢いが出てきているので」

加藤「100人規模もありうると」

「受け皿」さえあれば、あるいは有権者が「受け皿になりうる」と判断すれば、票は動くことは、先の都議選が示した。与野党がここをどう読むか。