by iphonedigital

Microsoftが2016年9月に設立したAI(人工知能)関連研究組織「Microsoft AI and Research Group」が設立から約1年で8000人規模の組織へと成長したことがわかりました。その背景には、Microsoftがモバイル端末やソーシャルメディアでは「機会」を逃しており、AI分野では成功を収めたいという強い意志があるようです。

One year later, Microsoft AI and Research grows to 8k people in massive bet on artificial intelligence - GeekWire

https://www.geekwire.com/2017/one-year-later-microsoft-ai-research-grows-8k-people-massive-bet-artificial-intelligence/



Microsoft AI and Research Groupは、Microsoftで「Windows」「Office」「クラウド&エンタープライズ」に続く第4のエンジニアリング部門として設立されました。もともと、ビル・ゲイツ氏がニューラルネットワークや機械翻訳、人工知能などについて研究を行う「Microsoft Research」を25年以上前に設立していたことから、コンピューターサイエンティストやエンジニアは揃っており、当初から5000人体制での船出でしたが、1年間で新規雇用や他企業の買収によって、メンバーは1.6倍の8000人に膨らみました。

大規模な組織でのスタート、そしてさらに人を増やしているMicrosoftの戦略について、調査会社Directions on Microsoftのロブ・サンフィリポ氏は「Microsoftが進歩を遂げたとはいえ、IBM・Apple・Amazon・Google・Facebookなど多くのライバルがいます。一般の人にとっては、MicrosoftのCortanaよりも、AmazonのAlexaの方が触れる機会もあるはずです。Microsoftは、モバイル端末やソーシャルメディアで大きな機会を逸したことの再現を避けるために、AI戦略に注力しています」と語っています。

その目標へ向けて必要だったのが、260億ドル(約2兆9000億円)でのLinkedInの買収だったとのこと。

また、音声認識AIアシスタント分野でライバルであるはずのAmazonとも協力体制を取ることを発表しています。

AmazonとMicrosoftが音声認識AIアシスタント「Alexa」と「Cortana」でまさかの協業体勢へ - GIGAZINE



ただし、Microsoft AI and Research GroupのHarry Shum上級副社長はGeekwireによるインタビューの中で、事業はまだあくまで初期段階にあり、ビジネスとしてもユーザーが使うものとしても成熟するにはあと数年は必要だという考えを述べています。