<記者コラム:オトゴト>
 数えきれない程のロックバンドがいる中で、筆者の心に深く印象づいているバンドがいる。それがLenny code fictionだ。Lenny code fictionとは、片桐 航(Vo/Gt)を中心に滋賀で結成された、kazu(Ba)、ソラ(Gt)、KANDAI(Dr)からなる4人組ロックバンドで、平均年齢が23歳と。彼らは2012年に、片桐航、Kazu他2人で結成した前身バンド「CROMARTY」で、10代のアーティストのみが出演できるフェス『閃光ライオット2012』で決勝大会に進出した。

 そして、2014年にバンド名を現行名に改名。2016年にはソラ、KANDAIが加入し、パワーアップした新体制での活動をスタート。同年8月31日に、ファーストシングル「Key -bring it on, my Destiny-」でメジャーデビューを果たした。同曲は、TV東京系アニメ『D.Gray-man HALLOW』のオープニングにも起用され、その後に出したセカンドシングル「Flower」がTVアニメ『ALL OUT!!』オープニング、サードシングル「Colors」がTVアニメ『パズドラクロス』のオープニングに決定するという、異例の抜擢を受け続けた。

 彼らの魅力は、ポップ性のある聴きやすいキャッチーなメロディーで、若い彼らだからこそ表現できる若者の真っすぐな感情をぶつけた歌詞だ。それを象徴するのがメジャーデビュー曲「Key -bring it on, my Destiny-」だ。歌詞を以下に引用する。

 <胸に残る言葉、記憶も傷が痛むあの日のことも 全てが自分を変える鍵だろう 見てろこれからと叫んだことも 数ある別れ全てがこの場所 選んだのだろう>

 年代に限らず誰でも壁にはぶちあたる。年代が増せばその分、経験を重ねているからその解決方法の糸口はみつけやすい。しかし、10代や20代はまだ蓄積されていなく、自分の感情や友人の言葉などを頼りにもがき苦しみながら前へと進む。

 彼らの歌詞には、そういった苦い想いを決して隠そうとせず、ストレートにぶつけてくる部分が惹かれる要素なのだろうと筆者は思う。一番悩める年代ともいえる、10代や20代の感情を音楽にしていける事が出来るのは、今の20代を歩み続ける彼らだからこそ表現できる音楽の在り方なのかもしれない。【橋本美波】