「10年間で13万キロ走った車は一日あたり何キロ走ったのか?」や「秒速11.2キロって時速何キロになるの?」といった計算は単位の変換を伴うので瞬時に行うことが難しいものです。秒速と時速の変換などはまだしも、「2万マイルって何キロだっけ?」というような、変換に知識が求められるような計算をするのは面倒なことこの上ありません。また、計算をPCで行う場合丸め誤差が発生するため有効数字の桁数には十分な注意を払わなければいけません。こういった問題をまとめて解決してくれるのが「insect」というウェブアプリです。有効数字30桁で10^(10^15)のような大きな数字まで取り扱うことができるため、科学的な計算にも使用できます。

insect - scientific calculator

https://insect.sh/

黒い画面に「>>」という矢印が表示されています。ここに数式を入力してエンターキーを押せば計算結果が返ってくるというわけ。



最初なので「Enter '?' for help」の表示に従って「?」を入力してみます。すると使い方の見本が表示されました。



また、「list」と入力することで設定されている変数の一覧を見ることができます。



さっそく使ってみます。まずは四則演算から試してみました。きちんと掛け算と割り算が優先されています。



累乗と階乗も使うことができます。



単位を変換したいときは「->」というようにハイフンと半角の大なり記号を付けた後、変換先の単位を入力します。例えば「1l -> ml」と入力すると「1000ml」と返ってきました。



立方メートルをリットルに変換してみます。10m^3は1万リットルです。



2万マイルは32186.9キロメートルになりました。



10年で13万キロというのは一日あたり35.6キロメートルに相当します。



秒速11.2キロメートルはだいたい時速4万キロメートル。



1GBは1000MBに。「1024じゃないの?」と気になりますが、Wikipediaの2進接頭辞のページによると「G」や「M」は2進接頭辞ではないので、ここでは1000が正しいとのこと。



正しい2進接頭辞は「GiB」や「MiB」です。大文字と小文字に気をつけながら入力すると、きちんと1GiBが1024MiBになりました。



これら2つの接頭辞を混同して使用しているため、「128GBのiPhoneを買ったのに最初から容量が119GBしかない」という事態が起こります。後者の「119GB」というのは正しくは「119GiB」と書かれなくてはなりませんが、2進接頭辞が普及していないため「119GB」という表記が許容されています。



変数も使用可能です。例えば半径6300km、平均密度5gの物体の質量を計算してみると結果は5.24×10^24kgになりました。



最初から変数「c」に光速がセットされているので、波長と周波数の変換も簡単に行えます。波長が600マイクロメートルの波の周波数は499.654ギガヘルツとなりました。