相葉雅紀へ向けられたSMAPファンの「恨み節」(写真はイメージです)

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 嵐の相葉雅紀(34)がナビゲーターを務めた特別番組、『密着!U18侍ジャパン〜世界に嵐を巻き起こせ!』(ABC朝日放送)に意外な声が上がっているようだ。

 この番組は関西地区のみのローカル放送で、18歳以下の野球世界一を決める「18ワールドカップ」で戦う高校球児に密着する番組。相葉は現在、スポーツ番組『グッと!スポーツ』(NHK)でMCを担当していることもあり、こうしたスポーツ関連番組の抜擢があっても当然だと思われるが、この状況をよく思わないのがSMAPのファンのようだ。

 ジャニーズのなかでも大の野球好きといえば中居正広(45)が有名だ。巨人ファンを公言しており、今年3月の「ワールドベースボールクラシック」(WBC)でも、侍ジャパン公式サポートキャプテンに任命されている。こうした経歴があるためか、SMAPファンからすると「なぜ今回中居ではなく相葉が抜擢されたのか」という疑問の声があがっているようだ。そして一部ではさらに話が加速し「今後中居の仕事を相葉が奪っていくのではないか」という“恨み節”にまで発展している。

「野球好きといえば、『Going! Sports&News』(日本テレビ系)に出演している、KAT-TUNの亀梨和也(31)もあげられます。亀梨が抜擢されたのであれば、これほどの騒ぎとなることはなかったでしょうね。ここで問題になっているのは、『なぜ唐突に相葉が出て来たんだ?』ということだと思います。嵐は、SMAPの独立・解散の話が持ち上がっていた時から、ポストSMAPと言われ続けていました。SMAPが解散した今、SMAPに関連したことに嵐が絡むとファンが過敏に反応してしまうのは、無理もないかもしれません」(芸能記者)

 SMAPファンの“恨み節”は、今後似たような状況が起きるたびに漏れることになりそうだ。こうしたSMAPファンの過敏な反応は、ジャニーズのグループごとに対して大きく異なるという。

■ポストSMAPは嵐だけではつとまらない?

「ジャニーズ内では、SMAPは元Iマネージャー派を象徴とするグループでした。それに対して嵐は、メリー喜多川副社長(90)、藤島ジュリー景子副社長(51)派の代表です。そのため事務所が嵐をプッシュしている現状を、SMAPファンはもともとよく思っていませんでした。共演もなく、お互いがお互いのことを触れないという点も大きいのかもしれません」(前出・記者)

 しかし同じくメリー・ジュリー派でありながら、SMAPファンから好意的な目で見られているのが、関ジャニ∞だ。一見すると全く関連性のない二つのグループだが、関ジャニ∞がSMAPの楽曲を多数披露していることなどもあり、「SMAP愛」があるグループとして認知されているようだ。

 こうした状況も踏まえながら、ジャニーズは今後の売り出し方を考えているという。

「SMAPが解散してしまった今、SMAPがやってきたことを今後ほかのグループに振り分けるかということを考えていかなくてはなりません。嵐だけではSMAPファンの反応や、冠番組の視聴率の低さから難しいと思われます。そのため、親善大使など文化的な取り組みに関しては嵐が務め、体を張ったロケなどのバラエティー的な要素を関ジャニ∞に振り分けていくという、分業体制を作っていくのではないでしょうか」(同・記者)

 “ポストSMAP”を決定づけるには、SMAPファンのごきげんを伺うことも必要となるかもしれない。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する