独身時代はバリバリと仕事一筋に働く女性も、結婚を機に働き方を見直す人は少なくありません。シングルのときは漠然としかイメージできなかった「仕事と家庭」ですが、これは結婚生活における永遠のテーマとも言えるかもしれません。イマドキ男女は、この部分とどう向き合っているのでしょうか?

掃除、洗濯などの家事分担、特に共働き家庭では協力し合うことが大事と言われていますが……。

共働き世代増加で、仕事や働き方に変化が!?

アニヴェルセル総研が全国の20〜30代の未婚・既婚男女1236人に、「結婚後、あなたはどのような働き方をしたいですか(していますか)。また、パートナーにはどのような働き方をしてほしいですか(していますか)。」という調査を実施。ホンネの部分でパートナーにはどうあって欲しいと考えているのでしょう。

同調査では、「がっつり仕事したい(して欲しい)/稼ぎたい(稼いで欲しい)」「収入はそこそこで良く、家族との時間を大切にしたい(して欲しい)」「専業主婦・専業主夫になる(なって欲しい)」の3つの選択肢から、自身とパートナーそれぞれに当てはまるものを選んでもらっています。
まずは、未婚・既婚男女全体の回答をチェック!

過半数のカップルが「仕事<家庭」を選択。

【全体】
1位:収入はそこそこで良く、家族との時間を大切にしたい(して欲しい)
自身……57.6%
パートナー……58.2%
自身、パートナーともに、6割近い回答数に。半数以上の人が「仕事<家庭」と考えていることがわかります。

2位:がっつり仕事したい(して欲しい)/稼ぎたい(稼いで欲しい)
自身……27.3%
パートナー……31.4%
約3割は「仕事優先」で、と考えているようです。

3位:専業主婦・専業主夫になる(なって欲しい)
自身……15.0%
パートナー…10.4%
こちらは1割強の回答がありました。専業主婦(主夫)の存在が減少傾向にあることがうかがえる数字ですね。

これを男女別に見ると、違った結果が浮かび上がってきます……!

【男性】(既婚・未婚)

※赤文字は全体に比較して10%以上の増加、青文字は10%以上の減少があった回答。

男性の場合、自身に関しては「がっつり仕事したい/稼ぎたい」が42.7%と、全体回答を15%ほど上回る結果となりました。一方、パートナーに対しては「収入はそこそこで良く、家族との時間を大切にして欲しい」が70.4%と、こちらも10%以上増加したことがわかります。

【女性】(既婚・未婚)

※赤文字は全体に比較して10%以上の増加、青文字は10%以上の減少があった回答。

女性は、自身については「専業主婦になる」が25.6%と全体回答を10%以上、パートナーに関しては「がっつり仕事して欲しい/稼いで欲しい」が51.3%と、全体回答を20%近く上回る結果に。

このことから、「仕事(収入)」に関しては男性に、また「家庭」に関しては女性に、という棲み分けがあることがうかがえます。

共働き世帯の増加、専業主婦の減少が進む昨今、仕事や働き方に対する考え方にも変化が表れ、多様化しています。それでも、「家計を支える大黒柱は男性」という考えは依然として根強いのかもしれません。多くの夫婦がいつかは直面する問題、そのときにはじっくり考え、話し合うことが大切になりそうです。

【参考】※ アニヴェルセル総研

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国23歳〜39歳 男女1236名
調査期間:2017年4月4日〜4月5日