厚生労働省の調査によると、自動車整備士の平均年収は36.7歳で約420万円。とはいえ、高卒での初任給は月約15万円で20〜24歳での年収は309万円、25〜29歳の年収が379万円と、必ずしも厚遇とはいえないのが現状なのではないでしょうか。

そんな中、ある大手自動車メーカーに勤めていた『Twitter』ユーザーが整備士最後の給与明細をツイート。その少なさが波紋を広げています。

さて整備士最後の給料明細になります。残業中に最後の給料明細だぞーってことであけたら24歳のわい、会社で男泣きをしてしまいました。

全米が泣くってまさにこれですね

額面が約175000円で手取りが12万円弱……。このユーザーは続けて、「上のやつらからしたら下っ端は使い捨てのカイロみたいなもん」と吐露しています。

これに対して「人の命を守る仕事なのに少なすぎる」という意見があったほか、元同業者から「自分が辞めた時は9万ちょいだった」「同じ条件で手取り8万だった」「整備士なりたてで75000円だったから資格本買って転職した」といった事例が次々に上がっていました。

また「手取り11万で一人暮らしは無理」「これ以上の生活は望めない」といった意見や、「顧客として申し訳なく感じる」といった声も。「整備士の待遇をなんとかすべき」「日本から整備士いなくなるぞ」と危惧する意見も多く集まっていました。

本来はこういった時のために労働組合が存在しているはずなのですが、自動車ディーラーに勤めている場合、メーカーの組合でなく日本自動車販売協会連合会傘下の組合に入っていることもあり、給与面がクローズアップされにくいという事情もあります。若年層の給与が上がらないという状況にメスが入らない限り、整備士のなり手が不足する事態に直面することになる可能性もあるのではないでしょうか。

※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/penta88531/status/911574305380589569 [リンク]

―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』