日本代表選手が海外で活躍しています。ケガなく活躍している選手が多いということは、それだけ代表チーム内での競争が激化するといういい傾向です。

現実的に考えると、ワールドカップでの日本代表は相手に押し込まれる時間帯が増えることでしょう。そのとき、FWの選手に求められるのは前線に出てきたボールをしっかり懐に収めてキープし、味方が上がってくる時間を作ること。

そうすると大迫勇也がヴァイッド・ハリルホジッチ監督の最初の選択肢になると思います。チーム状況がよくない中でも、出場を続けているというのは監督からの信頼の証です。

ところが、大迫の代表での立場を揺るがすように、岡崎慎司が貪欲に、そして岡崎らしく献身的にゴールを挙げ続けています。先発でも途中出場でも力が発揮できるというのは、必ずベンチには入れておきたい選手です。

また武藤嘉紀もケガから復帰して本来の力を発揮し始めました。スピードと力強さなら、代表チームの中でもトップクラスかもしれません。

これだけ日本代表のFWが人材豊富な時期はなかなかなかったかもしれません。さらにここに、攻撃を司ることができるスペイン組の柴崎岳や乾貴士がいます。

柴崎は負傷したのが残念ですが、スペインでも技術に裏打ちされたサッカーIQの高さを見せつけて、短期間の間でチームに必要不可欠な選手になりました。無理せずしっかり治療して復帰してほしいと思います。また乾はスペインで守備の献身性がぐっと上がりました。間違いなく日本代表に必要な選手です。

原口元気、久保裕也もいることを考えていくと、攻撃陣は十分な人材が揃っているようにも思えます。そういう背景もあり、本田圭佑や香川真司の立場を心配する声が上がっているのかもしれません。ですが、何となく「世代交代」ということだけで、本田や香川の不要論を出している人たちもいる気がします。

僕は本田と香川は絶対に必要だと思います。これまで日本代表が苦しいときに救ってきたこの2人の精神力は、ワールドカップという予選よりもはるかに苦しい戦いで必ず生きます。本田にしてもまだ負傷から復帰して間もないだけ。必ず調子を上げてきてくれるでしょう。最後の最後にチームをまとめあげるのはベテランだということを忘れてはいけません。やっぱり本田と香川は「核」なのです。