ニックネームについて話してくれた橋本。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 数年前から気になっていることがある。FC東京で活躍するMF、橋本拳人のあだ名だ。毎年、Jリーグの選手名鑑を作成する際、各クラブの協力を得て選手たちにニックネームを訊くのだが、橋本のそれはプロ入団の12年から以下のようになっている。

12年シーズン 「けんと」
13年シーズン 「けんと」
14年シーズン 「はしけん」
15年シーズン 「-」
16年シーズン 「デリカット」
17年シーズン 「デリケン」

 「ん?」と思うのはやはり16年シーズンのニックネーム。橋本の名前が「ケント」だから、「デリカット」となると…。「ケント・デリカット」? 失礼を承知で言わせてもらえば、「なんて安易なニックネーム!」とそう思ってしまう。

 ケント・デリカットと言えば、80年代にTVでよく見かけた外国人タレント。眼鏡を前後に動かして目を大きく見せる芸で一躍有名となったあの外タレである。

 だが、橋本は93年生まれ。ここでひとつの疑問が浮かび上がる。”デリカット世代”ではない彼は、果たしてケント・デリカットを知っているのか──。

 そこで本人に直撃。ちょうどインタビュー取材が入っていたので彼自身のサッカー観や日本代表への思いを訊いたあと、思い切って訊いてみた。「ケント・デリカットを知っていますか」と。

 すると、橋本は笑顔で「正直、知らないです」と答えた。ならば、そのニックネームは誰がつけたのか。橋本が笑顔を崩さずに”その答”を教えてくれた。

「名付け親は徳永選手です。ただ、チーム内では浸透していなくて……。徳永選手にしか言われないです(笑)。でも、面白いニックネームをつけてくれて有難いです」

 名付け親の徳永は83年生まれ。ケント・デリカットが日本のTV番組に出演し始めた時期とちょうど重なる。ちなみに、橋本曰くそのニックネームに「抵抗はない」そうだ。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)