犬を飼う家庭が急激に増え、犬の無駄吠えが大きな問題になっているという中国。このほど四川省で、免許を持たないニセ獣医が見よう見まねで犬の声帯切除手術を行う様子がインターネット上に流出し、愛犬家や獣医を激怒させている。

中国・四川省の成都市の路上でテーブルを広げただけの診療所を開いているのは自称「獣医」の“Zheng”という男。無免許だというその男は今月14日以降、「格安料金で声帯切除手術を行います」として吠える犬とその飼い主が来るのを待っている。『成都商報(Chengdu Business Daily)』が伝えたところによれば、手術の代金は50〜100元(日本円にして約850〜1,700円)ほどで、本物の獣医ではあり得ない価格を売りにしているようだ。

麻酔を撃たれてぐったりとした数十匹の犬が横たわり、助手の女が紐を使って1匹ずつ口を大きく開くとZhengが器具を喉の奥につっこんで声帯の一部を切除して、それを自分の足元に捨てる。水や熱湯の供給も難しい路上で、消毒されたかすら確認できない器具で行われる手術の様子がインターネット上に流出した。声帯切除手術は傷口の化膿と感染症、失血、呼吸困難、痛みや声が出なくなることでのストレスなど深刻な健康リスクを伴う行為だが、男にはそれを気にする気配も見られない。

それでも「安さに勝るものはなし」とばかり、格安料金に魅かれて飼い犬を連れてくる利用者は絶えず、声帯切除手術は1時間に10匹ほどのペースで行われていた。同メディアの記者が身分を隠して質問すると、Zhengは「ほかの人たちがやってる様子を見てその技術を学んだよ。違法行為なのはわかってるけれど、検査もロクに要らないこんな簡単な施術に免許なんて必要ないさ」とあっけらかんとした表情で答えたという。

その後、警察の職務質問を受けて危険で違法なその行為を中止するよう命じられたZheng。起訴されるかどうかは不明だが現在もこの男に関する詳しい調査が行われている。中国では犬を飼う人口が急増しており、住宅密集地を中心に犬の無駄吠えが大きな問題になっている。

画像2枚目は『Oddity Central 2017年9月21日付「Unlicensed Vet Removes Noisy Dogs’ Vocal Chords on the Side of the Street」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)