ヤマ張りを見直す

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試験勉強などで「ヤマを張る」という言葉があります。おそらくここが出るだろう範囲を定めて集中的に勉強することですね。これは一見、非効率な方法に見えますが、実はそれなりの合理性があるのです。

ヤマ張りは悪くない?

鬼頭政人による『頭のよさとは「ヤマを張る技術」のことである』(KADOKAWA/中経出版)では、試験の秘密であるヤマ張りについて解説がなされています。著者は、私立の名門開成高校から東京大学を経て、司法試験に合格した経歴の持ち主で、難関と呼ばれるあらゆる試験を突破してきた人物です。本書でいうヤマ張りとは、特定の箇所だけを勉強することではありません。ヤマを張った場所に力を入れて、ほかの部分も勉強するということです。これは効率的な勉強法であるといえるでしょう。著者はヤマ張りは無根拠なものではなく、ひとつの技術、テクニックとしてとらえようとしているのです。

過去問の分析

それでは、そのヤマを張る根拠はどうすればいいのでしょうか。本書では過去問の徹底した分析があげられています。そこからヤマを張る場所を抽出するのです。つまり、ヤマカンのように感覚に頼るのではなく、きちっと理由のあるヤマ張りを行っているのです。これは試験勉強だけでなく、あらゆる場面に応用できるのではないでしょうか。何となく、ぼんやりと扱われてきたヤマ張りに科学的な根拠が生まれる瞬間です。