途中出場の長澤和輝と梅崎司…浦和レッズにどんな変化を加えようとしたのか?

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「前に運びながら空いているスペースや外を使ったり、前の動きを見てパスを出したり、シュートを打ったり。ドリブルとパスとシュートのいい判断をしてゴールにつなげることを目指してやっていました」

 浦和レッズ対サガン鳥栖戦の60分に途中出場した長澤和輝が試合後、狙いを明かした。

「自分たちが前を向いて形を作れている部分はあるんですけど、ゴールまでつなげられる回数が少ないので、そこの精度にこだわること。あとは連係の部分で、例えば、『僕はこういうボールを出そうとした』とか『こういう動きで、ここに出してほしかった』というような細かいすり合わせを、もっとコミュニケーションを取ってやっていきたい」

 8位の浦和は23日、埼玉スタジアム2002で9位の鳥栖と対戦し、2−2で引き分けた。

 開始1分、鳥栖の田川亨介に豪快なゴールを決められてしまう。自陣に下がって守備に徹する鳥栖に対し、浦和は攻め手を欠いてフィニッシュまでなかなか持ち込めず、0−1で前半を折り返す。

 後半に入り、堀孝史監督が動く。60分、駒井善成に代えて長澤、69分には森脇良太に代えてズラタンをピッチへ送り込む。長澤にボールが集まり、浦和が少しずつ流れを引き寄せると、74分にCKからマウリシオが頭で合わせて同点とする。

 梅崎司は途中交代に備え、冷静に戦況を見つめていた。

「相手も完全に引いてブロックを作っていた状況ですし、(長澤)和輝が入って動きができた。あいつは運べるし、いろんなところに顔を出してタメを作ることができて、リズムが変わってきた。サイドもうまく押し込むことができていました」

 しかし80分、再び田川にゴールを奪われ苦しい展開に。83分には高木に代わって梅崎が入り、反撃を試みる。どのような思いで梅崎はピッチへ入っていったのか?

「前に、縦に行こうというのは、すごく思っていました。磐田戦の反省も含めて、やっぱり縦に行かないと怖さがないと思ったので。相手にそういう脅威を与える、という意味で、縦を切られても縦に行く、というのは意識しました。相手も距離感良く守備をしていましたし、難しい状況はあったと思います。でも、どこかのタイミングで強引にでも縦に行って、そこからもう一つ中に入っていくぐらいじゃないと崩れないと思っていました」

 85分、右サイドに上がった遠藤航からのクロスに武藤雄樹がねじ込み、浦和が何とかドローに持ち込んだ。

 残された試合で、浦和はどれだけ連係の精度を上げて、相手にとって脅威となる攻撃を仕掛けられるか。

 27日にはAFCチャンピオンズリーグ準決勝第1戦が行われる。浦和は上海体育場で上海上港と対戦する。

文=大西徹