井上尚弥【写真:Getty Images】

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米メディアがウォードの後継者3人を指名「PFPランク1位になっても全くショックない」

 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王座で6度目の防衛を果たした井上尚弥(大橋)。注目は次戦のマッチメークに注がれているが、米メディアは無敵の日本人王者について、現役引退を発表したばかりの3団体統一世界ライトヘビー級王者アンドレ・ウォード(米国)の後継者の一人に挙げている。米スポーツメディア「ブリーチャーリポート」が報じている。

 日本が世界に誇る「Naoya Inoue」がボクシング界、最強の系譜を受け継ぐかもしれない。

 現役最強と称されたウォードは21日に現役引退を電撃発表した。32戦全勝でWBA、IBF、WBOの3団体を制したスターの幕引き。米ボクシング誌「ザ・リング」が全17カテゴリーのボクサーを比較する「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」という格付けで頂点に君臨するのが、ウォードだった。

 しかし、無敗王者の引退により、ボクシング界の勢力図は大きく変わりそうだ。現在、PFPランクで堂々の9位に付けている井上に近い将来、PFPランクトップになり、最強ボクサーの称号を手にする可能性があるという。

「ブリーチャーリポート」の記事では、こう分析している。

ガルシア、スペンス・ジュニアとともに「The Monster」も急浮上

「彼らの1人が(PFPトップに)なったとしても全くもってショックはない。3階級王者のミッキー・ガルシア、2階級制覇のボス、ナオヤ・イノウエ、もしくは、かつてのアメリカの五輪代表で新たなウェルター級王者、エロル・スペンス・ジュニアのいずれかが、2020年1月にPFPのトップに立っていたとしても」

 記事では、PFPランク8位のガルシア、同10位のスペンス・ジュニアとともに、3年後のボクシング界の覇者候補の1人に「The Monster」の名前を挙げている。

 井上は9日にカリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで行われた同級7位のアントニオ・ニエベス(米国)との対戦で米国デビューを果たした。圧巻の6回TKO勝ちを果たし、アメリカにモンスターと称されるにふさわしい実力を示した。

 あと3年で井上がボクシング界の頂点に君臨する可能性は間違いなく存在する。井上は本場の米メディアから圧倒的な評価を勝ち得るようになっている。