“拒否”をはっきり伝えないと裁判で不利になる!?

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グローバル化が進み、日本国内にも例年多数の外国人観光客が訪れています。外国のお客さんに日本を気に入ってもらえるのは嬉しい事ですが、一方で文化や価値観の違いから様々なトラブルも。最近では“電車内でのキス”を巡る裁判の結果が、日本人の間で物議を醸しています。

■ 電車でのキスが無罪になった理由とは?

9月5日、強制わいせつ罪に問われていたブラジル国籍の男性に、名古屋地方裁判所が無罪判決を言い渡しました。この男性が起訴された理由は、電車で見知らぬ女性に声をかけ、キスなどの行為に及んだこと。しかし女性側が自分の勤務先や連絡先などの個人情報を伝えていたため、男性が“好意を抱かれている”と誤信したことを考慮し無罪に。

また中日新聞の記事によると、名古屋地裁は「被告は外国人であり、拒絶の態度を理解できず、女性がただはにかんでいると受け止めた。(被告に)好意があると受け止めた可能性は否定できない」と判断したそうです。

最終的に今回の騒動は検察側が期限の19日までに控訴せず無罪が確定したのですが、ネット上では「いやいくら相手が外国人であってもこの判決はおかしい」「被告が外国人ってことが何で考慮されるの? ここは日本でしょ?」「個人情報聞き出したらキスOKなのか…」と疑問の声が相次ぎました。

■ 相手に“拒否”が伝わらないと罪に問えない?

今回の判例のように、わいせつ行為を罪に問うのは色々と難しい模様。弁護士法人「泉総合法律事務所」の公式サイトでも「強制わいせつ事件では、被害者とされた側が当時は同意していたかがよく争われます」と解説されています。

実際に大津地方裁判所で2014年に争われた裁判でも、被害者側の言動が焦点に。男性が女性の胸を無理やり触ったとして強制わいせつ罪に問われていたのですが、女性側に“同意がある”と信じさせるような態度があったため無罪判決が言い渡されました。

名古屋地裁の判例にはSNSなどで「日本人の“NO”ってすごいわかりにくいから外国の人は誤解しそう」との指摘もされており、日本人のはっきりしない態度を問題視する人も。以前から問題になっている“NOと言えない日本人”。今年4月の「人生で大事なことは〇〇から学んだ」(朝日放送系)でも、GACKTが「日本人は“NO”の答えを用意していない」「これって世界に対して通用しない考え方」と問題を提起しています。

一方で「体の大きい外国人男性に迫られたら、怖くてはっきり断れないでしょ」との意見も。女性側としては法律に守ってもらいたいものですが、痴漢の“冤罪”などの可能性もあり色々と難しい問題。自分の身を守る為にも、どのように“NO”の意思を相手に伝えるのか、一度しっかり考えてみてはいかがでしょうか。